春のステップソールツアーに向けて、ステップ板で山をあちこち歩き回る時期になってきました。朝は霧雨、お昼近くになるにつれ本降り。春なら、雨に降られながら歩くのも悪くない。
こんなお天気の日には動物たちも活動停滞気味ですが、水芭蕉群生地からヤマドリが飛び出してきました。これだけ暖かいと、もしやクマの足跡でもあるのでは?と思いましたが、やはりまだお目覚めにはなっていないようでした。
今日は松川温泉から奥産道をしばし行ったところからブナ林へと取っ付いて、ブナ林の中を様子見です。このところの高温ですっかりザラメ化した雪となっていました。
丸森川は完全に埋まっていません。ここに限った話ではなく、今シーズンの春先は沢筋での歩行には十分注意が必要ですね。
湿ったザラメ雪でシールなしでもウロコで十分。テレマーク業界がこれから生き残っていく上では、ステップ板と上手にお付き合いしていくのも一つの手だと思います。滑りと歩きの連続性。滑りと歩きが途切れず動き回れる強み。
源太ヶ岳方面へは行かずに、標高を上げた後はなるべくトラバースしながら源太ヶ岳登山口へと戻りながら、ブナ林を徘徊。霧雨に煙る、雨水に木肌を濡らすブナ林。
夏の自然公園保護管理員の仕事で、この辺はしょっちゅう歩いているところですが、勘と経験で当てずっぽうに歩くとどうなるか?ある程度はいけますが、やはり正確性に欠けます。
林の中を彷徨くのは難しいですね。顕著な地形があれば、現在地を確認できますが、地図もない、GPSもないではお手上げです。今時、スマホのGPSアプリで現在地なんか簡単に特定できますが、機械トラブル等に備えて必ず紙の地図も携帯したい。
源太ヶ岳登山道、丸森川に架かる橋。150cm程度の積雪が載っかってます。
地図とにらめっこしながら、雪の林の中をほっつき歩けるようになれば、読図力も自ずと上がってくるのではないでしょうか?
降り方が激しくなってきた。さあ、帰ろう。