保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

孫と海水浴、その時“携帯”が溺死した

2012年08月01日 | 日々の暮らし

よく遊びに行っていた新潟県の海水浴場の海の家、つまり「浜茶屋」の方が
長女と3人の孫が住む富山県のそれに比べてはるかに大きく数も多いのは
海がない長野県からのお客を当て込んでのことなのでしょう。

地元にかって知ったる海があれば
何も高いお金を払って“掘っ立て小屋”の狭いスペースを借りたり
不味いラーメンを食べさせられなくても済むのですが
県北の長野市から一番近い上越の海岸まででも70㌔あって
年に1度行くか行かないかの海水浴なのですからついついこの小屋を借りてしまうのです。

富山の長女の家は海岸から僅か500mほどの距離にあり
すぐそこには浜茶屋こそないものの、シャワーも完備されたちゃんとした海水浴場もあります。

にも拘らず、1軒だけ浜茶屋のある少し離れた海岸までわざわざ出かけるのは
私が希望するからであって、子供の頃から海水浴と言えば
この小屋とセットになった遊びであるという風に印象付ける新潟県の戦略に
まんまとハマってこの歳になった結果に違いありません。

昨年はそこで浮き輪とビーチパラソルをレンタルしたら
両方で2千円近くボッタくられたから、今年は1カ月ほど前にリサイクルショップで探し当てた
1050円のビニールボートと840円のビーチパラソルを購入してこの日を待ち望んでいたのです。

昔と違い昨今では、プールにしてもこうした浜茶屋にしても
空気を入れるための小型コンプレッサーが用意されているので
酸欠でクラクラしながら浮き輪やボートを膨らませなくてもよくなったのは本当に助かるというものです。

とは言え、大人3人乗りと謳われているボートに空気を満たすのは時間がかかり
その間にすでに水に浸かって歓声を上げている孫たちを見て気が焦り
30mはあろうか思われる熱く焼けた砂浜を引きずり
小走りに海に入って行ったのが今回の不幸の始まりでした。

若干、薄い雲はありましたが30度はすでに超えている感じではあっても
今季初めての水に入るとチンポコの辺りにやけに感じる冷たさでブルブルっと震え
全身に鳥肌が立つのを感じた後、左の太ももの外側で細かに振動する別の“何か”に気が付いたのです。

なんだ

手で触れてみると堅い四角なモノがポケットにあるではありませんか

そうなんです、家を出る時すでに着ていた水着のポケットに
ケータイとタバコを入れていたことをきれいさっぱり忘れていたのです。

多分、“振動”はショートしたマナーモードのバイブレーターだったのでしょう。

かくして、水濡れ保証にも入っていなかった私のケータイは
僅か1年5カ月足らずでデータとともにその命を終えてしまったのです。

少なくても1~2分間は海水に浸かった末の溺死でした。

一晩、エアコンの吹き出し口で風に当てて乾燥させましたが
電池を入れるとカメラのストロボが付きっ放しになると同時にジージーと音を立て
徐々に電池付近が熱くなっていきますので、このまま放置しておくと発火するのかもしれません。

自宅へ帰宅後、すぐに出向いたドコモショップでは最低3万1千円の機種変更を奨められ
状況からは難しいとされるデータ復元の成功報酬で別途5千円が発生するかもしれないとのこと。

その足で訪れたauショップで新規契約ならケータイ代は0円で済み
手続費用と充電器コードで約4千円はかかるにしても
他社からの変更キャッシュバックで5千円、それも現金でいただけることを聞き
この際、字が小さくて時として読み取れない打開策を兼ねて
年寄り用のらくらくフォンにすることにすることにし、データの復元は諦めることにしました。

ただし、ドコモへ2年以内の契約解除費用9千円は別途支払うことになります。

今時流行のケータイを中心に据えたライフパターンにそれほど毒されていないのですから
5千円払ってまで消失すると再入手困難なデータはないはずです。

スマートフォンやタブレット型への移行も一瞬頭をかすめましたが
これらに振り回される生活が目に見えるようですし、仕事の道具ならばいざ知らず
“あれば便利”というだけではとても使いこなせるまでの自信はありません。

また一方で、浜茶屋でも見かけた隣席の50代の母親と20代の娘が
ちゃぶ台を前に腰を下ろすとすぐにケータイを取り出したように、どこそこの場所を問わず
すぐに下を向いてこの小さな画面から目を離さない多くの文明的な人々を
なにもそこまでコレに縛られなくても、と常々批判的な目で見ているからに他なりません。

もはやこれが日常の景色であり、そうしないのは
すでに時代に乗り遅れているからだと言われたら、もはや私には返す言葉はありません。

 

 

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