(検査と診断)
腸閉塞状態にあることは比較的容易に判断できますが
手術が必要かそうでないのかの判断は必ずしも容易ではなく
X線、超音波、CT検査等、いくつかの検査を行ない
総合的に治療方針を決めることになります。
特に腸だけでなく腸間膜も圧迫されたりねじれたりする絞扼性腸閉塞と
区別することが大切ですが、この区別も時に困難で
その疑いが晴れなければ手術に踏み切ります。
(その他)
自然に治ることはないので、早めに病院の外科を受診する必要があります。
がまんして様子をみて、夜間や休日になってから病院を受診しても
適切な治療を受けられないこともありますので症状が激しければ救急車を要請します。
おなかの手術後の癒着による腸閉塞では
体調がすぐれない時には食事内容を軟らかい消化のよいものにするなどの
工夫は必要ですが完全に予防する方法や注意点はありません。
夜11時にT病院へ駆け込んで日付の変わった午前2時過ぎにとりあえず病名が判明し
午前3時には緊急入院、早朝に再度検査をして腸閉塞と確定されましたので
呼ばれていた午前9時はまだ1日目ということになります。
そこでN先生から症状や治療方法の説明を大雑把に受け
詳しくは担当看護師さんから聞きました。
“手術不要”の場合でも入院期間は最低で1週間に及ぶことは
来月下旬に同じこの病院で予定されている
私自身の胃の内視鏡手術の予定表から容易に推測できました。
たかが直径1cm、胃の粘膜を切除するだけなのに
翌日は栄養液の点滴、3日目は重湯
その後お粥を4日間かけて普通の食事に近づけて行くので
都合8日間も入院しなければならない予定になっているからです。
午前9時からの説明を受けてまた帰宅
来月に控える自分の入院の準備品の予行演習のつもりで
必要な物を取り揃えて午前中に三度(みたび)病院へ。
この時点でもまだ女房の激痛と吐気は続いたままですが
ここまで来たら私的には一安心、後は“看護婦”さんとN先生お任せするしかありません。
ちなみに最近の「看護師」という呼び名は、少なくても男にとっては
何とも色気も素っ気もなく嫌いという人が多いに違いありませんし
好き嫌いは別にしても、男女を問わず年配者の患者の多くはこの呼びなれた
「看護婦さん」とつい呼んでしまうことは病院内にいるとはっきり分かります。
全くの個人的な意見で言わせていいただければ、「看護婦」はそのままで
男性は「看護士」、総称を「看護師」とすれば良かったのにと思えてなりません。
言うなれば「主婦」と「主夫」の違いのようなもので
「かんごし」の発音が同一でも使われる状況で容易に判断は付くはずです。
*婦…夫のある女。 成人した女。 職業・資格を持つ女。
*士…成人した男。学識・徳行のあるりっぱな男。さむらい。
特別の資格・技術を身につけた人。
*師…兵士の集団。学問・技芸を教授する人(先生)。
(接尾語)技術・技芸などを表す語に付いて
その技術の専門家であることを表す。
僧侶・神父などの姓氏に付けて尊敬の意を表す。
こうして午前11時前には自宅に戻り、少し早かったのですが
冷凍保存されているご飯を解凍し生玉子をぶっかけて昼食、長い昼寝の後
宅配食材の来週分をキャンセルしたり、今が盛りの夏野菜を収穫したり
溜まっていた洗濯をしたりしていたらあっと言う間に夕方になってしまいました。
晩飯は久しぶりに「くるまや」の味噌ラーメンで済ませて風呂の準備
夜には近くに住む二女夫婦がお見舞いに行ったようで、夜遅くには遠方に住む長女が
急遽クルマで駈けつけてくれてクソ長かった一日がようやく終わったのでした。