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保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

歯周病の治療「再生療法」・・・③手術の実際

2020年05月09日 | 歯の健康&インプラント

今回行った歯周外科治療の
「歯肉剥離掻把術(しにくはくりそうはじゅつ)」は
「フラップ手術」とも呼ばれます。

歯周病の進行により深い歯周ポケットが形成されてしまい
スケーリングやルートプレーニングという基本治療では
炎症を抑えられない場合、病巣がよく見えるように歯肉を切開して
部分的に剥離し、直接見ながら深い部分に残っている歯石を
しっかり取り除くとともに感染している組織を除去する治療方法です。

今回はさらに、事前のCT画像等から可能と判断された
「再生療法」も無事に行われました。

前回触れましたように、予め可能とされたにも拘わらず
いざ歯肉を切開した段階で再生療法が不可能と判断されることもあり
この場合は(3.リグロス塗布)は行わず、掻把等の治療後に
歯肉を縫合して治療を終えるという話も聞いていました。

 

1.手術部位に麻酔する

2.歯肉(フラップ)を切開、部分的に剥離し
感染している組織を除去、歯根表面に付着している
歯石を取り除き歯根表面を滑沢にする

3.歯槽骨欠損部にリグロス薬を塗布する


4.剥離した歯肉を元にもどし、切開した歯肉部分を縫合する


*実物の画像は気色悪いので、複数の歯科医院のHPに
掲載されているこのイラストを借用します。

 

すでにここまでの治療は済み、「抜糸」までの間は
手術部位に歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロス等を
使用しないよう注意を受けています。

舌の先に糸が触れると何か食べ物が挟まっているような感じがして
特に痛みはないのにこれがなんとも気持ち悪いです。

術後1週間の時点で受診、歯磨きが出来ないので"掃除"をしてもらい
経過は順調ということで、さらに10日経つ
来週半ばには抜糸の予定です。

(続く)

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歯周病の治療 「再生療法」・・・②歯槽骨(しそうこつ)が溶けている

2020年05月01日 | 歯の健康&インプラント

歯周病が進行している左上6番(大臼歯)の治療は
麻酔を掛けた後、歯茎を切開し内部の歯根面に付着している
プラークや歯石を目視で取り除く「歯周外科治療」を行ない
さらに可能ならば、溶けた(または吸収された)歯槽骨等歯周組織の
「再生療法」を施うつもりだとK医師から説明がありました。

ただし最低でも1年後にどの程度
歯周組織の再生が出来るかは分からないという条件付きです。

 

歯周組織(ししゅうそしき):歯を支える周囲組織の総称で
軟組織の歯肉、歯根膜と硬組織のセメント質、歯槽骨の4つ。
この歯周組織が炎症により破壊される病気が歯周病であり
基本治療としてスケーリング、ルートプレーニング
さらに歯周外科治療が行われる。

 

再生療法の可否の判断のために先々週CT撮影をした画像がこれ。

3本の歯根に囲まれた黒い部分は
歯槽骨が溶けてそこに溜まったプラークや歯石などです。

こうなってしまうと、ここには歯ブラシが全く届かないので
外科的な処置ち(歯周外科治療)で全て除去するしか方法がないそうです。

その上で、可能ならば歯周組織の再生を促すリグロスという
薬を塗布し、本来備わっている骨の再生能力を発揮させ
この溶けた歯槽骨などを補う、つまり再生させるという治療です。

そしてこの画像から再生療法が可能と判断されました

ただし実際に外科的な処置を施している段階で
再生治療は不可能と判断が変わることもあるそうです。

リグロス:やけどなどで失った皮膚の再生に使用されている薬剤と
同じ成分(主にタンパク質)でできている。2001年から使用が開始され
すでに20年近い実績があり、信頼性は確かとされる。
歯根の表面に塗ることで
歯が生えてくる時と同じような環境を作り
歯周組織の再生を促す。
歯周病によって失われてしまった
歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を
再生させることで適切なブラッシングが
し易くなり、プラークや歯石が
溜まりにくい状態が作れるので
歯周病の進行や再発のリスクを低減できる。

 

(続く)

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歯周病の治療「再生療法」・・・①また腫れと痛みが出始めた

2020年04月28日 | 歯の健康&インプラント

左の奥歯(上下6&7番)については次のような経緯があります。

11年前(H21年11月):左下7番インプラント治療完了(右3本、合計4本)
4年前(H28年):左下7番インプラント脱落(結果、耐久7年)
2年前(H30年):左上6&7番出血あり、歯周ポケット深さ5㎜⇒中度の歯周炎

1年前(H31年):左上7番 1カ所歯周ポケット10㎜⇒重度の歯周炎
噛み合う歯がなく6番保護の目的もあり抜歯

 

【歯周病の目安】

*健康な状態:歯と歯茎の隙間=歯周ポケット1~2㎜

・歯肉炎:歯周病菌の出す毒素によって歯茎に炎症が起こり
歯茎が赤みを帯びて腫れたような状態になる。
ブラッシングで出血することもある(3㎜以内)

・歯周炎(軽度):歯茎が赤く腫れ、ブラッシングや食事の際に出血こともある。
冷たい水がしみたり、歯を押すと前後に動くようになる(3~4㎜)

・(中度):歯茎がブヨブヨと腫れぼったくなり出血が増え
膿が出るようになる。歯茎が痩せて歯が長くなったように
見えるほか前後・左右にグラつくようになる(4~6㎜)

・(重度):歯茎が真っ赤に腫れあがり、膿が出て
出血もひどくなる。歯槽骨が半分以上破壊されるため

       歯のグラつきも酷くなる(6㎜以上)

 

子供の頃の不養生が災いして、奥歯については
かように維持管理にお金を掛けつつ難儀を強いられています。

今回、左上6番が噛む際に痛み出し、その後外側がぷくっと腫れたので
ちょうど6カ月毎の健診時期でもあり4月初めに受診、いつも通り
歯周ポケットを測定し、その後2回のスケーリングと
ルートプレーニングによりプラーク&歯石除去を行ないました。

その際、左上6番内側の測定値はなんと10㎜

前回5㎜(中度歯周炎)だったのですから、まぎれもなく
"重度"に進行してしまったことになります。

 

【歯石除去(スケーリング)の目的】

毎日の歯磨きは歯垢(デンタルプラーク)を落とすためですが
磨きグセなどが原因で磨き残しが蓄積されることが多いです。
残った歯垢は時間が経つと表面がザラザラとした硬い歯石へと変化し
歯ブラシでは取り除けなくなります。また表面がザラザラしているので
より一層歯垢が溜まりやすくなってしまいます。このため
歯科医か歯科衛生士の有資格者が、先端がとがったスケーラーという
器具を使って歯石を掻き出すように除去します。

 
【ルートプレーニングの目的】

ルート:歯の根
プレーニング:硬く滑らかにする

ルートプレーニングが必要になるのは、主に中度の歯周炎個所で
歯肉の縁よりも下、つまり歯周ポケットの内部の歯根に
溜まった歯垢が多くの場合、歯石化しているからです。すると
細菌の毒素が歯根表面を覆うセメント質に浸透して「汚染セメント質」
となり、歯石を取り
除いても歯肉が歯根の表面にくっ付かず
歯周ポケットが改善しにくい状態を
生み出してしまいます。
このため歯石を取り除いた後はルートプレーニングで
汚染セメント質を
除去して歯肉の付着を促し、かつ歯根表面をツルツルと
滑らかな状態にして
歯垢が溜まりにくい状態にする必要があります。

(続く)

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また1本、奥歯を抜いて残りは・・・

2019年04月19日 | 歯の健康&インプラント

ごくごく近い将来に70歳を迎える今になって、なんとかここまで
持たせて来た上の奥歯を1本、抜くことになりました。

特にヒドイ痛みがあったわけではなかったのですが
2年に1度くらいヒリヒリ感を感じることがあり、そんな時は
歯磨きの際に出血することもありました。

小学校低学年の頃、下あごが前に出ている、いわゆる「受け口」を矯正したとは言え
根本的に噛み合わせが悪いことまでは完全に治すことは出来ず
この1本が噛み合うはずの下の奥歯は数年前からすでにないので
徐々に垂れ下がってくることは予めK医師に指摘されていました。

6カ月毎の定期検診の度に歯周ポケットの深さが他は全て「3㎜以下」なのに
「5㎜」や「6㎜」かつ「出血あり」と測定されていたのもこの歯で
この数値は明らかに「歯周病」を意味しています。

噛み合う相手がないのなら、いっそ抜いても良いのでは、と
こちらからK医師に訴えたことはあったのですが
特に抜く必要はないとのことでここまで来たものです。

そして今回の検診で、周囲の歯周ポケット1カ所の深さがなんと「10㎜」

「先生、噛み合っていない歯なんてすぐ抜いてください」

「すぐ前の歯を守るためにそれもアリですが、残りの本数を気にして
残しておく方もいます。抜いて良いですね?」

「もちろん!ぜひ」

"残りの本数を気にする"とは、「80-20(ハチマルニイマル)運動」、つまり
「80歳で20本以上自分の歯を残し、何でも美味しく食べよう」という運動のことで
30年前の1989年から厚労省と歯科医師会が中心になって推進しています。

1999年:平均残存歯数8本・残存歯数20本以上15%
2007年:  〃   10本・      〃       25%

*ただし「残っていない人は残存歯数は極めて少なく、一方、残っている人は
とても多く残存している」傾向があるため、「平均残存歯数」は
あまり意味がないとのことで、その後この集計はされていません。

2017年:残存歯数20本以上51%

*なぜ20本か?・・・2歳半頃に出揃う乳歯と同じ20本が
「自分の歯で満足に食事ができる本数」とされているからに他ならず
生活の質(QOL)を良好に保ち、社会活動意欲があるとの調査結果や
残っている歯の本数が多いほど寿命が長いという調査結果もあると聞きます。

 歯を失う原因で最も多いのが歯周病で、生活習慣病と言われるこの病気は
"初期"を含めると成人の80%以上がかかっていると言われます。

今回この1本を抜歯したことで残存する自分の歯は、下11本(うち治療済み2本)
上11本(治療済み1本)の22本+インプラント3本(下2本・上1本)
とりあえず明らかに歯周病を患っている歯はなくなったことになります。

ちなみに、成人の歯数は"親知らず"を除いて28本。

「自分の歯」には当然インプラントは含みませんが
しっかりと噛み合い、きちんと噛むことが出来る義歯(入れ歯を含む)によって
口の中の状態を良好に保つことで20本あるのと同程度の効果が得られるそうです。

しっかりと噛んで全身の栄養状態を良好にし、かつ脳を活性化することで
認知症のリスクが軽減するという調査結果もあると言いますから
残された歯を大切にしなければ、と思うこと仕切りです。

もっともそれ以上に、スポーツマンを自称する私の場合は
せめて"見た目"を若く保たなければ、というミーハー的見地を
否定するつもりは全くありません・・・。

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歯とインプラントの定期健診

2018年07月09日 | 歯の健康&インプラント

インプラント3本のうちの1本の人工歯(右下6番)が
外れて駆け込んだK歯科クリニックでした。

これ自体は接着剤の固定ですので1回の通院で済んだのですが
年に2回の定期健診該当月だったためため、その後週1で約1カ月間
引き続き通院していました。

【定期健診(メンテナンス)の基本内容】
・インプラントを含む治療済み個所のX線検査(年1回)

・歯周ポケットの深さ測定&出血チェック
・歯茎の状態チェック
・歯石除去&歯垢クリーニング

何もなければ通常は3回の通院で終わるはずが
外れた人工歯(右下6番)と天然歯(右下5番)との隙間が
加齢により(*)少し開いて来ていて、ここに食物が挟まり5番天然歯の歯茎が
汚れ易くなっているのを防止するために6番人工歯を一度外して
補修していたのが少し長引いた理由です。

*・・・歳を取るに従い下の歯全体が前方にずれるらしい

健診で最初に行われる歯周ポケット深さ測定&出血検査において
これまでは出血が7~10本、クリーニング後1~2週間では
3本程度に減るのが通例でした。


(3年前の検査表)

それが今回は下のように当初4本、クリーニング2週間後に
たった1本になったのは、全くの初めてのこと!

これはなんとも嬉しい最高の結果です。

左下7番に入れたインプラントはH28年頃に抜け落ち
その噛み合わせとなる左上6番と7番も過去の歯周病によって
ポケットの深さは5~6mm、いつも少しの出血がある状態で推移していて
これは回復の見込みはなく現状維持に努めるよう医師から言われているので
今回6番の「滲む程度の出血」は上出来というものです  

電動歯ブラシにもピンポイントで歯間が磨ける
先っぽが三角に尖ったワンタフトブラシ形状のものがあり
まず歯間ブラシを使用した上で普通のものと2種類を、これまでのように
面倒臭がらずに積極的に使うようにしたことが奏功したのかも知れません。

今後「水流式」を加えることも考慮中です。

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インプラントの「人工歯」が1本外れた!

2018年06月02日 | 歯の健康&インプラント

いわゆる奥歯とは大臼歯8本と小臼歯8本のことを指します。

ただし親知らずがある場合はこれも大臼歯になるそうです。

このうちの大臼歯4本、つまり右下2本、右上1本、左下1本は
総額150万円のインプラントでその治療期間はH20年8月~H22年1月の
1年5カ月間、終了後すでに8年4カ月が経過しています。

金額が高く治療期間が長かったのは、本数が4本だったためと
右上の1本を埋め込む際、鼻腔との間の上顎の骨が薄かったため
造骨剤を注入して必要な厚さになるのを数カ月間待っていたからです。

×・・・親知らずは元々生えていなくて
左下のインプラントは2~3年前に突然
本体が抜け落ちてしまいました。
全体の1/4を占めるとされる
インプラント周囲炎が原因のようで
まさに確率通りのトラブルでした。
やや受け口のため噛み合わせに
影響なしとして
そのままです。

右下の2本は当初、連結した人口歯でしたがよく外れ
1度に2本がなくなると装着してもらうまでの間の違和感が耐えられず
1本ずつに分離してしてもらった経緯があります。

そして今回外れたのは分離した右の奥の人工歯で
これまでにも1~2回は確か外れたことがあったはずです。

被せものの人工歯をアバットメントに
接着剤でくっ付けるだけなので1日で済んでしまいます。

子供の頃から甘党かつ半世紀以上前の、現代のように
歯ブラシ習慣がそれほど声高に叫ばれていない時代に育ったため
大臼歯はこのような残念な状態になってしまっていますが
このインプラント治療及び年2回の定期検診の甲斐あって
お口の中はこれまでの人生の中で一番良好な状態が保てています。

たまたま該当月だったので、インプラントを含んで治療済み個所のX線検査
歯周ポケットの深さ測定及び歯茎チェック、歯石&歯垢除去等も
同時にいつものようにしてもらいました。

この定期検診、1回につき3日掛かり
金額は4~5千円ですので2回だと年間1万円。

お陰で治療後のこの8年間は
虫歯や歯周病とは無縁な快適生活が送れているのですから
この程度の負担は安いものと言って良いでしょう

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インプラントに異変が !?…④「8020」を目指して

2015年12月18日 | 歯の健康&インプラント

永久歯は親知らずを除いて28本です。

私の今残っている歯は、インプラント治療を開始する際に
子供の頃に矯正した下の歯並びが上より前に出たいわゆる「受け口」の名残りで
噛み合わせ上不要と判断されて抜歯したままになった右上大臼歯と
今回の左下大臼歯の2本がすでに失われていますので
上13本、下13本の合計26本です。

ただそのうち3本はインプラントなので、被せ物治療3本
詰め物治療3本はありますが、天然歯=自分の歯は23本ということになります。

*歯の寿命(2005年調査)* 

《前歯・切歯(せっし)》
 上4本 57.4歳
 下4本 62.8歳
 
《糸切歯・犬歯(けんし)》
 上2本 57.1歳
 下2本 63.0歳
 
《小臼歯(しょうきゅうし)》
 上4本 52.9歳
 下4本 55.0歳
 
《大臼歯(だいきゅうし)》
 上4本 50.3歳
 下4本 46.9歳

このように大きな圧力がかかり、かつ歯磨きもしづらい奥歯ほど
長持ちしないことが数字的にも分かります。

私の場合は歯ぎしりの習慣があったのでなおさらです。

80歳で20本の歯を残そうという「8020(ハチマルニイマル)」を
達成できるかどうかは残り3本という微妙な段階になっていますが
下のデータで見る限り、66歳としたら平均よりは多いので
まあ、良しとすることにしましょう。

*年齢別に現在残っている歯の本数*
(2011年調査)


45~54歳 26本
55~64歳 23本 
65~74歳 19本 
75歳~    14本    

(私の残り 23本)

上の表のように歯の喪失は
年齢が高くなるほど速くなりその原因は歯周病とされ
後期高齢者(75歳~)の20本以上の歯を持つ人の割合は37%で
3人に1人は総入れ歯を使っていると言われます。

ただ昔に比べると歯の喪失状況は急速に改善される傾向にあり
国際的にみても日本人の高齢者は比較的歯が残っているのだそうです。

私も60歳からの6年間で5本を抜歯して喪失し
そのすべてが大臼歯であり残りは左側の天然歯3本だけです。

5本のうち喪失したままになっているのは2本で
3本はインプラントで補完されていますので“使える”大臼歯は
天然歯を合わせて6本あり筋っぽい食物がよく挟まる以外何の支障もありません。

思うに「8020」のように80歳で20本を残すには
今後14年間で3本、すなわち4年8カ月に1本ずつしか喪失出来ず
私の場合それは大臼歯の可能性が高いことは明白です。

まずは今回失ったすぐ直前の大臼歯の負荷が増えるはずですので
右3本がインプラントになった以降、左の使用が日常的に増えてしまい
今回に至った可能性もあるのですから、意識的に両側使用を心がけて
負担を分散してあげなければなりませんし、さらに噛み合わせ相手を失った
左上の大臼歯の骨が吸収して行くはずですので
これにも充分注意を払い少しでも長持ちさせなければなりません。

(完)

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インプラントに異変が !?…③インプラント周囲炎

2015年12月15日 | 歯の健康&インプラント

左下のインプラントについては以前からたまに出血があったり
歯磨きの際の僅かな痛みが気になることと
あのイヤな口臭が許せないことも定期健診の際に伝えてはいました。

しかし特別な処置が施されることはなかったのですから、一旦患ってしまうと
難しいとされるこの「インプラント周囲炎」への対応能力がK先生には不足していて
ついには末期症状に至って抜け落ちてしまったと思わざるを得ません。

主な原因は毎日のケアが不十分であったり
歯科医院による定期的なメインテナンスを受けていないことが続き
歯垢(プラーク)がお口の中に停滞したことによって歯周病原細菌が増殖し
インプラントを支える顎の骨に感染したことが挙げられるそうです。

またその他の要因としては全身疾患に関連した歯周炎(特に糖尿病)や
喫煙、適切な噛み合わせの調整を受けていないこと等があるようです。

このうちで「喫煙」のみは1年半前まで嗜んでいましたが
残りの項目は全てクリアしていたはずで、患者の私には
これ以上は何も出来ることがなかったと自信を持って言い切れるのです。


歯と骨の間には血管が通っていて天然バリアの役目を果たす
歯根膜がないので骨の側に細菌が入り易い

ちなみにインプラント周囲炎の罹患率は
インプラント本数割合で見ると12~43%
私の場合も4本に1本なのでこの範囲の25%の計算になります。

また患者数割合で見ると28~54%
つまり10人のうち3人~5人、言い方を変えると
ほぼ3人に1人から2人に1人という高い確率になるのです。

聞かされていた“耐久年数”はうろ覚えながら8年以上だったはずで
それはまあセールストークだったにしろ、治療後のメンテナンスに関しては
1万円くらいの音波歯ブラシの使用にしろ6カ月毎の定期健診にしろ
奨められたことは100%実施していたにも拘らず被った被害なので
K先生の腕の悪さまたはミスをゴネル方法もないわけではなかったのですが
そもそもこの治療の保証期間の有無すら確認せずに受けてしまったことでもあり
他方、例え1本が失敗だったにしても全体的な治療については
まあまあ満足しているのですから敢えてこれまでの関係を
壊すイザコザを起こすことはしませんでした。

このアラフォー(多分)のK先生は
今は亡き義母の友人の御子息で15年ほど前からのお付き合いです。

当時それまで毎年1度は必ず痛くなる右下奥歯の治療において
子供の頃からずっと掛かり付けだったU歯科医院に愛想を尽かしていて
義母から紹介されてすぐにここを訪れ、それまでと全く違う
治療内容と結果に充分満足したのでした。

その数年後この奥歯は
治療に寄る回復を諦めて1本抜歯、3本をインプラントにした経緯があります。

そして今回、残りの寿命と抜け落ちたのが大臼歯であることを考えると
新たに高額な負担をする気などさらさらなく
もし保険治療の範囲内ということでブリッジを奨められても
支えになる歯を削ることはしたくないので断るつもりでしたし
1本だけの入れ歯があるならちょっと悩んだかも知れませんが
特にそうしたこともなく、いろいろ言い訳めいた説明の後で
「残念ですが撤去したままで…」と言うのでそれに従うことにしました。

結果としてたまにあった出血や僅かな痛みもなくなり
それに伴う食物が腐ったあのどぶ川のようなイヤな臭いからも解放されることは
不幸な出来事の中でのたった一つの救いとも思えましたし…。

(続く)

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インプラントに異変が !?…②ウソでしょ!

2015年12月13日 | 歯の健康&インプラント

打音検査はクルマの車検ラインでも行なわれていますが
ハンマーでネジの頭を叩いてその音質によって
ネジの緩みを発見する検査方法です。

基本的には高い音だと良くて低い音だと緩んでいることになり
噂では前時代的としてクルマではすでに日本以外の国では
用いられていない検査方法と聞いたことがあります。

インプラントの場合は専用の電動器械があって
金属ロッドが飛び出してコツン、コツンと義歯を叩くと
機械の声で「シーバー、ツー(と聞こえる)」などと教えてくれる仕組みです。

どうやら英語に聞こえる数字の部分が大きいと良くない結果
つまり緩みがあるのだと聞いたことがあります。

そして今回の検査の結果は 

K先生の説明では義歯とアバットメントの接着剤の経年劣化または
アバットメントとフィクスチャーを固定するネジの緩みの
2つの可能性があるとのこと。

確かにこのインプラント部の歯茎からはたまに出血があったり
歯ブラシの時に痛みを感じたりの異常を感じていたので
その原因が義歯がぐらついていることで
周囲の歯茎を刺激している結果なのかと私なりに納得はできたのです。

まずは義歯に設けられた突起に
専用スライドハンマーを引っ掻けて義歯を外しました。

とても簡単だったため多分、接着剤が劣化していたのでしょうと説明され
それでも次に疑いのあるネジの緩みもトルクスレンチで確認したところ緩みはなく
原因は特定されたかのように思えたのでした。

ところが、です。

念のため義歯のない状態で再度アバットメントに器械を当て直接叩いたところ
なんと、やはり緩んでいることを表わす結果が出てしまったのです。

アバットメントとフィクスチャーを固定するネジが緩んでいないのに !?

K医師曰く「2週間から1カ月間、人工歯(義歯)を外して様子をみましょう」

外して様子を見る・・・。

この時は深く考えませんでしたが今にして思えば、この意味は最悪の3つ目の可能性である
フィクスチャーと骨との接合の不具合に因る緩みが生じていて
もしかして時間が経てば修復されるかもしれないということだったのでしょう。

そしてそれから9日後、頬の内側を使って歯茎を吸った際に突然
ザクッと砂っぽい感触とともに何かが抜けて転がり
指でつまみ出したところそれが本来歯茎に埋まっているはずの
フィクスチャーだったことで現実の事態となってしまったのです

 

ずっと以前インプラント治療の失敗例としてこうした抜け落ちる症状を
ネットで見たことはありましたが、これまでとても快調な生活を送って来られたので
すでにこんな可能性などまったく忘れていたわけでして…。

(続く)

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インプラントに異変が !?…①コトの始まり

2015年12月11日 | 歯の健康&インプラント

合計4本のうち最初の1本のインプラント治療がスタートしたのは
7年4カ月前の2008年(H20年)8月のことでした。

まずは右下2本、次が右上1本そして最後が左下1本の順番で
言うなれば“歯の人造人間化”が進み、全てが終了したのは5年10カ月前の
2010年(H22年)1月末のことでしたので1年5カ月の期間を要しました。

本数が4本だったことと薄い上顎の造骨が必要だったためです。


(上からの画像のため本人の左右は逆になります)

治療後はダイレクトメールに基づき半年に1度ずつの定期健診を
きちんと受けていましたが、当初は一体化で作られていた右下2本の人口歯が
3ヵ月程度の間隔でしょっちゅう外れ、私から希望して
別々に分離してもらったのが2年前の2013年12月のことで
それからというもの、前の1本がネジ止めになったこともあり
まったく外れることはなくなりました。

ただ外れる怖さが3年以上続いたことで
主に左側奥歯で噛むことが習慣になっていたのです。

そして今回の定期健診に出向いたのは先月下旬のことでした。

いつも通り歯周ポケットの掃除と歯石除去を終え
「どこか気になる箇所はないですか?」と訊かれたので
以前から気になっていた左下インプラント部のことを話しました。

ごくたまに歯ブラシの時に出血することがあったり
例の嫌な食べカスの腐敗臭がしたり、さらには何か違和感を感じていたのです。

そこで定例のレントゲン撮影の際
特にこの左下インプラント部を1枚追加で撮影したのでしたが
結果は「特に異常は見られない」とのこと。

ところが次にこれも年に1度行なう専用器械による打音検査で
女性の機械の声が異常を、つまり緩んでいることを知らせたのでした。

(続く)

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年に2回、歯の定期健診

2015年06月24日 | 歯の健康&インプラント

7年前の2008年8月にインプラント治療がスタートし
一部骨が薄いため“造骨”が必要だったこともあり
4本全て終わったのが1年5カ月後の2010年1月、以来年に2回
ダイレクトメールに従って春(5月または6月)と秋(11月)にK医院を訪れ
メンテナンスのための定期健診を受けています。

2回とも必ず歯周ポケットの深さと出血の有無の検査
そして表面や歯周ポケット内の汚れ(歯垢&歯石)の除去
さらに春はレントゲン撮影&打音検査により
インプラントと骨との接合部分の状態を確認してもらうのです。

 


(個人情報のためブロック処理)


(ポケット深針…先端から1mm単位の目盛りがある)



数字は歯周ポケットの深さ、2mmまでが健康
3~5mmが中程度の歯周病、6mm以上は重度とされています。

赤〇は測定用器具ポケット深針を挿入した際の出血で
炎症している証拠ですが、これを0にすることは
ほとんど不可能と聞いています。

歯周ポケットの奥は歯ブラシの毛先が届かないので
細いノズルでエアを当てて汚れを掻き出す方法で
清掃をし
2週間後に再検査をすると、上の結果のように
いつも深さと出血が飛躍的に
改善します。

年齢の割には総じて“良い状態”と褒められています。

 

歯ぎしりによる歯や骨のダメージを防ぐため
同時に作って常用しているマウスピースの調整もその時にします。

最初の頃は歯科衛生士の若い娘に指導された磨き方も
治療直後から1万円もするK医師推薦の音波歯ブラシを使用していますので
特に注意されることはありません。

ちなみに歯科衛生士は国家資格のため人数不足
その穴を言わば無資格、雑用係の歯科助手の娘達が埋めているのが実情です。

衛生士の彼女達は普段はマスクをしていて歯の状態が分からないので
言うことが信じるに足るものかどうかマスクを外して
口の中を必ず拝見させてもらうのですが、インプラント治療後
結婚して辞めて行った3人は全員、とても綺麗な歯をしていたことは確かです。

こうして1回当たり4日通院しますので年に8日
合計約1万2千円程度の出費はこれまでの人生でベストコンディションの
お口の中を維持するためには止むを得ない負担と納得しています。

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インプラントの“修理”(後編)

2013年12月08日 | 歯の健康&インプラント

K歯科クリニックの診察券の裏側にある次回の予約欄を見ると
その回の初回はTEL予約なのでここには記入されませんし
外れた義歯の接着だけでしたら1日で終わるため次回予約は不要となり
ここには記入されないので、その分を含めたら4年間で約23日“以上”
年平均6日”以上”は定期メンテナンスを含めて通院していたことになります。

なお、治療後のケアを怠り歯科医院でのメンテナンスを受けないでいると
インプラント周囲炎などインプラントの脱離につながるトラブルが起こる可能性もあり
インプラントを長持ちさせるためにしっかりとケアする必要があるとのことで
6カ月に1度の定期メンテナンスは案内はがきに基づき必ず受けています。

なのに、直近の1年間でも3回外れています。

この4年間に渡る物理的かつ精神的負担から
1万5千円で解放される話が嬉しいことは間違いないのですが
一方では、金額は忘れましたが、私が強く希望して分割してもらった時と同様
「元を辿れば構造上の欠陥から始まった事態ではないのか」
という疑問がまた湧いてきたのです。

つまり、総額150万円の治療契約における
クレームに該当するのではないのかということです。

正直、この部分については口にするかどうか
ずいぶん悩みましたが、結局、今回も黙って支払ったのは
一つには契約書らしきものを取り交わしていませんし
口頭でも保証に関する内容を最初に確認していなかったこと
そしてさらに、K先生が亡き義母の無二の親友の御子息であって
今でもごくたまにその高齢なお母様からTELを頂く関係にあり
イザコザを起こすほどの金額ではないとの思いがあったからです。

ちなみに、私の場合はこの150万円の支払いは“手数料(金利)なし”の
「デンタルローン」と呼ばれる分割払いを利用していますので
事情をローン会社に伝えた上で月の支払いを停止する対抗手段があるかも知れません。

ただし、詳しく調べてはいませんが、英会話教室の授業料などと同様
“形のないサービスの提供”とされダメな可能性もありますし
それよりも何よりも、ローン会社がその内容に口を出すことはなく
あくまでも医師との直接の話し合い(これを世間はイザコザと呼ぶ)により
最終的に解決しなければならないことになるはずです。

そんなこんなの私の心情など知る由もなくコトは進み
1日目にプラスティックで型取りした後、問題の義歯も外して預けて
10日後の2度目の診察で目にした“修理”完了後の義歯がこちら。

“壊れたものを直した”のではないので
正確には「リメーク」と呼んだ方がよいのかも…。

黒く映っている個所が新たに開いたアバットメントに固定するネジが入る穴で
直径はおよそ2.5mmくらいか?

この超極細ネジのネジ部の直径はおよそ1mmほど
老眼の私には小さ過ぎてよく見えませんでしたが
頭は花柄のような、いわゆるトルクスキャップの構造らしく
締め付けはもちろん専用の特殊工具のトルクスレンチを使用していました。

インプラント治療初期の頃は、ネジと言えば
破損し易い(-)形状のキャップだったそうですので
一旦ナメてしまったらどうしていたのでしょうか?

なお、最近ではクルマ製造でも(+)より確実な
このトルクスキャップ形状のネジは多用されるようになっています。


(義歯が外されたプラスティック型)

この“リメーク版”義歯を装着した12月2日は
仮に締め付けてセメントで穴を塞いで様子見とのこと。

理由は、完璧に元の位置に納まっているとは限らず
隣りの歯との隙間が開いてしまっているとそこに食物が挟まり
歯を広げようとする余分な力がかかって、垂直方向には強いが
水平方向の力には弱いフィクスチャーに良くないからだそうです。

ついでに歯石チェックと歯周ポケットの掃除をしてもらい
一昨日、最終的に指定トルクで完全に締め付けた後
紫外線で硬化するプラスティックのフタをして全ての作業が終了したのでした。

まだ3日目の今日のこと、もちろん何の違和感もなく元の通り快調なのですが
数年続いた「また外れるのでは…」という不安感がそうも簡単に
消え去るはずもなく、早くこれが払拭されて今度こそ
右側の奥歯で餅やガムを気がねなく噛める日が来ることを心底、願っています。

(完)

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インプラントの“修理”(中編)

2013年12月06日 | 歯の健康&インプラント

1年に1度必ず歯茎が化膿して痛くなるため
子供の頃から通っていたU歯科医院の腕に何となく不信感を持ち
現在のこのK歯科クリニックに変えたのは、亡き義母のとても親しい友人のご子息が
私の経営していた会社のすぐ近くに開業したのでよろしく、という
義母の一言があったからです。

それがいつのことだったか、はっきり覚えてはいませんが
約15年前、私が50歳の頃だったと記憶していますので、当時
K先生の年齢は30歳台後半から40歳台前半くらいだったものと思われます。


(K歯科クリニック外観)

付き合い出した当初は、自然歯をできるだけ残す方針に沿い
これ、つまりは歯周病(=歯槽膿漏)の治療をかなり年月をかけてやってもらったおかげで
“年に1度の恒例”は見事になくなって約10年持たせることができたのですが
X線画像の白いモヤモヤが黒っぽく変わる様子はなく
進行を遅らせただけで快方の見込みはないとの結論に達してしまい、これ以上
歯を支える骨が溶けて痩せる前にインプラントを入れることになったものです。

ちなみに、自覚症状が出てきている歯周病では
すでに歯を支えている骨(歯槽骨)が溶かされてしまっていて
この骨を元通りにすることは現在の最先端技術を用いたとしても非常に難しく
ある程度以上進行してしまった歯周病に対しては成すすべがないというのが
今の歯科医療の現実だそうで、「健康だったときの状態に戻す」のではなく
「これ以上進行しないようにする」ことが治療の目的になるそうです。

そう言えば、変形性膝関節炎の治療の際にも
整形外科の I 先生から同じようなことを言われたことがありました。

一言で曰く、「歳は元に戻せない」

ところで、以前のかかりつけ医Uからは治療の説明など一切されたことがなく
一方、K先生はいわゆるインフォームドコンセプトを必ず行なうため
かなりの信頼感を持つようになっていたことは事実で
この失敗(と私には思える)についてもそれほど頭に来ていたことはありませんでした。

埋め込んだフィクスチャー本体は年に1、2回撮るX線画像と
1年くらい前に行なった打音検査でしっかり骨に接合していることは確認されていますので
フィクスチャーが抜けてしまうような重大な欠陥・失敗とは思えなかったですし
分割してからは外れてもテフロンテープを噛み込んでその場しのぎが出来たからです。 


(“緊急用”の水道管ネジ部に巻き込むテフロンテープ)

ただ、例えばインプラント周囲炎などを今後起こし、治療のため外す必要がある場合は
今のを破壊しなければならないというのが“完全固定”をしない理由だと
説明を受けていましたが、これほど何度も外れるのになぜ頑なに避けるのか
この部分は結局、よく理解できないままでした。

そして今回、9月の定期メンテナンスの直前に外れて
その時に接着したのに、多分、今まで最短の2カ月もしない11月にまた外れて
これまで“緊急用テープ”でしのいできたのを繁忙期の前に直してもらうべく訪れるに当り
「その時はその時、15万円の新たな出費もやむを得ないので今回は
カッチリとくっ付けてください」と強く申し出る覚悟を持って伺ったのでした。


(Sさんが予約・受付・会計担当)

予約の時点で受付のSさんに「また外れちゃった…」と告げていたので
K先生にも当然、伝わっていたのでしょうが
診察室に入るや否や、先生が開口一番、口にしたセリフに唖然。

「技工士とよ~く相談したら1万5千円で外れなくなる方法がありました。
義歯に穴を開けネジで固定するのです!」

(なんだ、それが出来るの?)

「型取りした後1回外して
1週間後に出来上がりますので2回の通院で終わります」

(そんな簡単なの!  なら、なぜもっと早くそうしてくれなかったの !?)

接着剤ではなくネジで固定する方法が元々存在することは以前から
ネットで調べて知っていて、今まで一度もこれを提案されたことがなかったのは
私の場合、元々は連結していた2本を分割したため
それが出来る作りになっていないのだろうと勝手に思っていたのです。

実際、半年ほど前には「ネジ止めには出来ないのですか?」と
1度は尋ねてみようと思い、口から出かかったのを抑えたことすらあったのに…。

(今まで苦労したのはなんだったのか!?)

心の中でこれまでに培われた信頼感がちょっと揺らぐのを感じながらも
これでいつ外れるのか不安を持ちながら暮らすことから解放されると思うと
つい嬉しさがこみ上げて来てしまう気持ちを禁じ得ない私がいました。

(続く)

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インプラントの“修理”(前編)

2013年12月03日 | 歯の健康&インプラント

元々、インプラントは体内に埋め込まれる器具の総称ですので
医療として骨折等の治療で骨を固定するためのボルトや心臓のペースメーカーだけでなく
美容のために乳房に埋め込むシリコンジェル等も含まれることは知らず
デンタルインプラント(人工歯根)のみを指しているものと思っていました。

【デンタルインプラントの概略】


1.抜歯して顎の骨に穴を開ける
2.フィクスチャーを顎の骨にネジ込む
3.2~6カ月して充分に結合するのを待つ

4.アバットメントをフィクスチャーにネジ止めする
5.義歯をフィクスチャーに接着またはネジで固定して完了

K歯科クリニックにおいて、予め数ヵ月前から歯周病などを直した後
5年前の2008年8月からインプラント治療開始
薄い上顎の増骨が必要だったため
ほぼ1年かかって奥歯4本に埋め込んだ私のインプラントは
その後、奥歯付近の歯肉が年に1度は必ず痛くなる若い頃からの悩みが
一気に吹き飛んだ快適な日々を過ごさせてくれています。

ただし、全て順調なわけでなく
右下の2本は連結した1個の構造になっていたためか
半年に3~4回は外れてしまうというトラブルが続いていました。

ここがゴッソリ外れると、なんとも気になってしょうがないばかりでなく
奥側のアバットメントの先端が頬内側の粘膜に触れて
痛くてたまらないのです。


これがよく外れた義歯。
各々のフィクスチャーに接着剤で固定されているのですが
奥側を主とした太い作りの一方、前側は細いため先に外れ
テコの原理で奥側に強い力が掛かって全体が外れてしまうようです。

結局、私の希望もあり、確か1年ほど経った頃、それぞれ2個に
分割してもらうことにしたのは、最悪それでも外れてしまう場合でも
前側のフィクスチャーの先端は粘膜に触れても痛くないので
すぐにK先生の下に駆け付けなくても数日でしたら過ごせるからでした。

悪い予想は当たるもので
前側だけが3カ月も経たずに案の定、また外れてしまうのです。

専用のスライドハンマーで外せる程度の接着力にしなければならないとのことで
接着剤の主剤と硬化剤の配合割合を何種類か試しても結局はダメ
「完全に固定してはいただけないですか?」とお願いしても
「何かあった時に破壊する以外に方法がなくなるし、その場合は
再度作成するのに15万円ほどかかるので…」と頑なに拒否されてしまいます。

また、「前側のフィクスチャーは連結を前提にした細い物なので分割すると外れ易い」
との言い訳には正直、ちょっと呆れましたが
「だって先生、連結された元の構造で何度も外れたんですよ」
と異議を唱えると、カルテで確認して黙ってしまいました。

(おいおい、自分でした治療を忘れていたのかよ!)

ちなみに、この最後の接着を
以前から「仮止め」だったか「仮〇〇」と呼んでいた記憶があり
それは“必要な時にいつでも外せる”程度に接着することを意味しているようです。

結局、分割してからも6カ月に1度のメンテナンスを待たずして
ほぼ3カ月経つと必ず外れる状態を2年以上続けていた昨年のある日
ふと思いつきでやってみたのが水道の蛇口装着等の際に使用する
テフロンテープを小さく切り義歯側の穴に当てて噛み込むことでした。

これが思いのほか具合が良く、1カ月は充分モツので自宅で1カ月毎にやり直して
スキーのお仕事が詰まっていた昨年冬はメンテナンスにも行けず
半年以上をこれで過ごしてしまいました。

ただし後に、K先生からは
「あくまで緊急用の短期間にしてください!」と注意され
「義歯とアバットメントの隙間はミクロン単位なので…」との理由の説明には
水漏れを防ぐテフロンテープだから問題ないのでは、と反論しようと思いましたが
勝手なことをされたのでは面目が立たないという
ことなのでしょうから止めておきました。

“短期間”とはどの程度の日数か分からないし…。

そんなこんなで今回、約1ヶ月前にまた外れてしまい
”緊急用”のテープ処置をしてあったのですが、また忙しくなるシーズンを前に
今回こそは“完全固定”を強く依頼する覚悟でK歯科医院を訪ねたのでした。

(続く)

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「レジン」を使った歯の修理が終わりました

2013年09月20日 | 歯の健康&インプラント

前歯の間に挟まってしまった爪楊枝を無理やり掻きだそうとしたら
一緒に取れてしまった虫歯の詰め物の修理で結局2回
K先生の元に通いました。

保険適応の虫歯治療後の詰め物には主に
力のかかる奥歯に使われる「インレー」と呼ばれる金属と
今回のように色が似ていて目だたない「レジン」という合成樹脂があるようです。

これは正確には「コンポジットレジン」という歯科用プラスチックで
紫っぽい光の紫外線(?)を数秒間照射するだけで硬化してしまいます。

聞いたところでは
耐用年数(材料そのものの劣化が起こるまでの年数)は2~3年
平均使用年数(何らかのトラブルが起こるまでの年数)は5,2年とされていて
私の場合はちょうど5年目でしたので平均的な期間だったことになります。

ちなみに、これの1~2回必要な通院の治療費は
3割負担の保険適応の場合は1回当たり700~1000円
審美歯科などで自費の時は1万円~5万円にもなるのだそうです。

今回のことはとんだハプニングでしたが、3年前に4本のインプラントを入れて以降
6カ月に1度は案内はがきに基づいてその部分の状態をX線で確認したり
同時に歯石取り、歯周ポケットの点検・掃除に通っていますし
その時に1万円くらいで購入した音波歯ブラシできちっとブラッシングしていますので
基本的には“お口の中”が良い状態は続いています。

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