小さな情熱と生存本能で始めた店でしたが、創業前から多くの人に助けられて、8回目の9月23日を迎えることができました。
思い出すのも恥ずかしいくらいの稚拙な考えと計画で始めて、ここまで続いてくることができたのはツイていたとしか思えません。
力のある人に出会って商品の提供を受けたり、その人脈を紹介してもらったり、お客様がお客様を連れて来て下さったり、行った方がいいよと紹介して下さったりと、こんなに周りの人に恵まれて、助けられている店はそうそうないのではないかと思います。
何となく日柄が良いと思って半年前から決めていたオープンの日、9月23日がたまたま万年筆の日だったということも、この店が何かに導かれていることを表している一例だと思います。
7周年のお祝いに当店ホームページに掲載してきた「店主のペン語り」の今までのものを1冊の本にまとめたものをいただきました。
当店をオープンの日から支え続けてくれた佐野さんが企画して、森脇さん、茂手木さんが賛同してくれて出来上がった本でした。
私たちが唯一できること、少しずつのことを飽きずに継続してきたことに、形を与えてくれた何よりのプレゼントで、3人が私たちの活動を認めてくれたように感じて、彼らにも見守られていたことを改めて想い、感謝しました。
自分の息子だと言ってもおかしくない20代の3人に対して、私がしてあげられたことは万年筆に関することしかなかったけれど、自分の若い頃とは比べものにならないほどしっかりとした若者3人のような人にも、当店は支えられている。
3人それぞれとの歴史があって、それを振り返ると思い出深いものがある。
彼らは、楽しいことだけでなく、40代後半に突入しそうな私とは比べものにならないくらいの多くの悩みや苦しみや迷いがあって、それらも開けっ広げに話してくれる。
3人のそんなところにも親近感を持っていて、特別な存在に感じています。
他にもF井さん、O田さん、M瀬さんの大人の方々からもお祝いをいただきました。
当店をいつも気にかけて下さっていることにも感謝しています。
始めるのは情熱だけでいいけれど、続いていくには正しい心の持ち方が大切だということを肝に銘じて、この店を書きやすいペンポイントのように永続させる努力をしていきたいと思っています。