元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

懐かしい気持ちにさせる作品展 SkyWind作品展開催中(11月29日まで)

2012-11-17 | 仕事について

私たちの心の中にある想いをくすぐる、SkyWindさんの世界観を表現した作品展を開催しています。

SkyWindさんの作品からは誰もが心の奥深くに大切に仕舞っている子供の頃の懐かしい思い出を浮き上がらせてくれるように思っています。

とても居心地の良い空間が表現されていますので、ぜひご来店ください。

 

そんな展示をしているせいか、懐かしい記憶を思い出させ、でも気恥ずかしい気持ちにさせる人たちの来店が続きました。

父や妹に何となく遠慮があるのは、自分のことを幼い日から知っているからだと思っています。

誰でもきっと今よりも若い時の方が愚かで、恥ずかしいと思うことをしているはずで、私は人一倍恥ずかしい若かりし日を過ごしてきました。

従妹のY子ちゃんの存在は、なかなかスパイスの効いた存在に感じられます。

齢も近く、ほぼ生まれた時からそれほど間を空けることなく会っているし、女の子の方が古いことや細かいことを覚えている。

Y子ちゃんの表情から、記憶にない後ろめたさを感じるのは思い過ごしなのだろうか。

私は中学生から神戸に来ているので、今たまに街や電車で合うのは12歳以降の知人です。

家もそれほど遠くなく、中学、高校の同級生のKくんは、委員長気質で皆をまとめる能力は天性のものがある。

私はいつも野次を飛ばしていた外野だったので、そんなKくんの献身的な働きに野次りながらも畏敬の念を感じていた。

電話で話したりもしていたので、私のことを気に掛けてくれたのか、店に遊びに来てくれました。

「万年筆を使ってみようかと思って」とサファリを買っていくノリの良さというか、心の大きさも変わっていなかった。

しばらく懐かしくも気恥ずかしい頃の話しになったけれど、さすが委員長で中学から高校までの皆がどうしているかという情報をたくさん持っている。

彼がいる限り私はきっとクラス会には困らないだろうと、委員長はいくつになっても委員長で皆のまとめ役をいまだにしてくれています。

上司との関係も、学校の先生との関係と同じように、立場や会社が変わっても変わらないものがあって、何年経っても超えられない、頭が上らないものだと、穏やかに話す顔を見ながら思い知りました。

時が経ち、若かりし愚かな日々から少しは自分は成長していると思っていても、当時お世話になった人たちとの関係は変わらない。

それに反発心を持つほど若くもなく、それはそれでいいかと思っています。

でも自分の人生、気付けば頭の上らない人ばかりになっているのではないかと、ふと気付きました。