元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

カラまれる

2012-11-04 | 仕事について

息子が名谷駅でよく他校生にカラまれる。いつも「ガンを飛ばした」ことを追及されるらしく、息子も慣れてきて最近ではお声が掛かっても立ち止まることなく歩き続けるようにしているとのこと。

ハロウィンの日もサーティーワンから出てきたところをある近くの有名高校の生徒と目が合ったそうです。

すぐに目を反らしたけれど遅く、有名高校生は「オイッ」と声を掛けてきました。

息子はそのまま歩き続けたけれど、一緒にいた彼女は「呼んでるで」と息子に言ったとか。

彼の目つきは、少し近眼ということもあるけれど、鋭く見えることがあって、「ガンを飛ばした」ように見えるのだろうというのが妻の見解でした。

カラまれるといえば、私にもいくつも経験がある。

数年前の戎様の日、柳原えびすの帰りに妻とコンビのレジに並んでいたら、お客様が店員さんに理不尽な理由で叱責していた。

妻は「マズい」と思ったそうですが、次の瞬間には私が二人の間に割って入っていて、気付いたら「表に出ろ」とカラまれる対象が私に変わっていました。

でもこれは最初にカラんだのは私だったので、そのお客様に不愉快な想いをさせたし、お店にも迷惑をかけたことを今では反省しています。

まだ若かった頃、センター街の文具店で、ペンケースに長い鉛筆が入らないことはおかしいと、酔っ払ったお客様に追及されたことがありました。

私は「ペンはペンシルではなくペンのことですよ」と理解してもらおうと誠意を尽くして説明しましたが理解してもらえず、怒りが治まりませんでした。

それを横で見ていた、今当店を行きつけの店として下さっているミュージシャンのIさんが余程腹が立ったのか、そのお客様を叱責されたということを関連して、懐かしく思い出しました。

子供の頃、自転車で少し行った校区外の高槻城跡にある児童公園で遊んでいた時に、他の小学校の子にカラまれたことがあって、それも懐かしく思い出しました。

エピソードの少ない人生を歩んでいるせいか、そういうことを楽しんでしまうところが私にはあって、相手の方の怒りに油を注ぐような言動をしてしまうことがあります。

最初に私の態度がもう少し大人だったら相手の怒りに火を消すことができたかもしれず、後で反省することが多いですが、懐かしく思い出すのもまた可笑しいところではあります。

息子がカラまれるという話を聞いて、思い出しました。