元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

国境の南、太陽の西(村上春樹)

2012-11-09 | 仕事について

なぜこの本を手に取って読み始めたのか自分でもよくわかりませんが、本を買う前にいつも何年に初めて出版されたものか気になって、奥付を見てから買うようにしていますので、1990年前後の自分の人生がまだ定まっていない、享楽的で、鬱屈した日々を過ごしていた頃の時代を感じることによって、今の自分は違うと確認したかったのかもしれません。

誰もが人生の中で上がったり、下がったりというバイオリズムを繰り返して生きていて、その中で諦めて現状を受け入れたり、夢を抱いたりするのだと思いました。

そして、とても良いと思える人や生活のサイクルが出来上がっていても、それはちょっとしたことで壊れてしまう、永遠に続かないものだということも。

まだ44歳にして、人生を語るにはあまりにも早とちりだけど、常に今が一番良いと思うようにして生きてきましたし、これからもそう思って生きていこうと思っています。