ひびレビ

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「仮面ライダーオーズ  10th 復活のコアメダル」を見て

2023-04-21 19:36:53 | 仮面ライダーシリーズ
「仮面ライダーオーズ  10th 復活のコアメダル」を見ました。ネタバレを含む感想です。






 ……私は「映司が死ぬ」という情報を知ったうえで本作を見ました。「映司が生き返るまでアンクが憑依する」「映司の死を乗り越えて、アンクは自分の欲望の赴くままに旅を始める」など、映司を生かすにしろ殺すにしろ、希望のある終わらせ方であれば受け入れられたかもしれません。オーズ最終回でもアンクとの別れが描かれたものの、希望を残した終わり方でしたから。
 ですが本作のラストは……アンクが最後に見せた表情に若干の希望を感じないこともないですが、圧倒的に喪失感が勝る終わり方であり、この結末は正直受け入れられません。前情報一切なしに「復活のコアメダルってことは、遂にアンク復活だな!」と喜び勇んで見に行ってコレをお出しされたら……うん、嫌だ。

 一応、アンクと映司の会話シーンは多少響くものはありました。アンクにとって如何に映司が大切な相棒であるかが、あの涙から痛いほどに伝わってきます。それだけに、哀しみではなく喜びの涙を流して欲しかったと思ってしまい、何ともやりきれない気持ちになります。
 そんなこともあってか、全体的に空虚な雰囲気も感じられました。良いとこ無しのグリードたち、あっさり必殺技を破られる本編終盤の功労者・ラトラーターコンボ、時間稼ぎに過ぎないバースX……

 総じて、失ったものは大きく、得たものが殆どない作品でした。登場人物にしろライダーにしろ、とにかく勿体ないなぁと感じる場面が多かったですね。そして、トドメとばかりに流れるテレビ本編のOP……走馬灯というか、「楽しかったあの頃」を見せられたことでますます「何でこうなったんだろうなぁ」と空しい気分になりました。この後、過去に映司やアンクがゲスト出演した映画を見るたびに「この頃は良かったなぁ」「ここで終わっていればなぁ」と思ってしまうのも嫌ですね。
 「映司とアンクのコンビが見たい!」「後藤・伊達・里中バース揃い踏みを見たい!」「魅力的なグリードたちにもう一度会いたい!」「異国情緒あふれるクスクシエでくつろぐ様が見たい!」……そういった欲望を悉く無へと変える、ある意味プトティラコンボみたいな映画だったなぁ……

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