ひびレビ

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「JAWS ジョーズ」を見て

2023-04-11 08:00:55 | テレビ・映画・ドラマ
 1975年に公開された映画「JAWS ジョーズ」を見ました。

 サメ映画自体は「ディープ・ブルー」や「シャークトパス」「シン・ジョーズ」を見ていましたが、本作の視聴は今回が初でした。
 ……いやー怖かったですね!しかも単に怖いだけではなく、恐怖が少しずつ形を変えながら迫ってくるのがなお怖い。最初は女性が訳も分からぬまま犠牲となったものの、観光客誘致のためにと海岸を閉鎖しない市長らのような無理解への恐怖。事態の深刻さに比例して、姿は見えずとも増していくサメの存在感と恐怖。そして終盤では巨体を武器に主人公であるブロディらに迫って来るという視覚上の恐怖……

 個人的に印象的だったのは、夜、桟橋にてサメの確保に挑んだ男性二人組のシーンです。サメが餌に食らいつくと鎖で繋がっていた桟橋は崩壊。そして桟橋の残骸が、まるで意思を持つかのように陸へと急ぐ男性へと向かっていく……壊れた桟橋をあそこまで怖く見せられるのか!と驚かされました。あのシーンの怖さといったら、言葉では表しきれないほど、格別なものでしたね。その後、残骸は何事も無かったかのように漂っているのもまた印象的です。
 また、時に「出るぞ出るぞ…!」的なBGMと共に出てくることもあれば、何の前触れもなく、さも当然のようにヌルっと現れるサメがマジで怖かったです……

 サメそのものの恐怖に加えて、理解を得られないことへのもどかしさ、ようやくサメ退治に動き出したもののチームワークには今一つ欠けていることへの不安、和解したかと思えば我が強すぎるが故に衝突は避けられない……と、人間側の描写もある意味では恐怖を感じることが多く、最後の一瞬まで気が抜けず、終始見入っていました。

 間もなく公開50年を迎えようとしていますが、色あせない恐怖を感じさせてくれる名作でした。久々に「ディープ・ブルー」も見たくなってきましたね。
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