ひびレビ

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やがて君になる 第9話「位置について/号砲は聞こえない」

2018-12-01 08:15:30 | 2018年アニメ
やがて君になる 第9話「位置について/号砲は聞こえない」

 今回は体育祭のお話。
 前半「位置について」では、体育祭の事前準備や当日忙しくする生徒会の面々が描かれていました。事前準備では体育倉庫で物を探している最中、バッタリ出会った侑と燈子がそのまま・・・という展開に。侑の「何で入ってくるんですか?」という疑問に「んー?」と返す燈子が可愛い。こういったところでは積極的だけど、いざ侑に積極的にされると弱いのがまた可愛らしいと思います。

 体育祭の最中、槙くんと2人きりになった侑は「誰のことも好きにならない」、そのことについても燈子がそのままの侑を好きで言ってくれたから「寂しくないかな」「私ももう好きになろう何て思わなくていいや」とは言うものの、槙くんは侑の顔が「寂しくない人のする顔じゃない」と見抜いていました。
 実際、侑の表情のみならず言動にしても、「好きになろうと思わなくてもいい」、むしろ「好きになってはいけない」と自分自身に言い聞かせている感じが強かったですね。誰も好きにならない侑のことが好きと言ってくれる燈子のためには、燈子のことを好きになってはいけない、でも・・・というこのもどかしさ。切ないですね・・・


 そこからの後半「号砲は聞こえない」。最初はあまりやる気の無かったリレー対決。しかしいつしか侑も全力で走り、そしてアンカーを務める燈子のことを応援していた侑でしたが・・・
 ・・・いやー、ここのシーン、素晴らしいですね!挿入歌も相まって侑の燈子への気持ちが痛いほど伝わってくるシーンになってました。
 握ってくれた手、見つめてくれた瞳、キスしてくれた唇。その全てから構成される「七海燈子」というスコア。そんな彼女の全てで奏でられたコーラスが、侑の心に響き渡っているあの感じ!もう燈子しか見えていないあの感じ!最高ですね・・・

 けれども、それでもなお、侑は「ご褒美」として燈子に自分からのキスを求められましたが、それをしては「だめだ」と感じて踏みとどまることに。多分あそこで自分からキスをしてしまっては、それこそ抑えられなくなってしまっていたことでしょう。早すぎる心臓の音を燈子のものだと言い聞かせていましたが、あの抱きしめ方からすると、燈子の胸の音って聞こえるんですかね・・・
 「号砲は聞こえない」がサブタイトルでしたが、本当に「聞こえない」んじゃなくて、「聞こえない」と言い聞かせている感じが溜まりません。「位置について」しまってはいる。号砲も鳴っているけど「聞こえない」。踏み出してはいけないと堪えている侑が何とも・・・


 素晴らしい、けれどもその分切ない第9話でした。しかしこの調子だと、やっぱり6巻まではいきそうにないですね。どう決着つけるのかな。分割にしてはストックが足り無さそうだし、そもそも完結してない作品ですから、最初から12、13話でキリ良く終わるとは思っていませんでしたが。

 そんなこんなでまた自戒。
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