カードキャプターさくら 第59話「さくらと知世とボールの罠」

カードキャプターさくら　第59話「さくらと知世とボールの罠」

　
　考えてみればエリオル（クロウ）にとって小狼は自分の子孫なわけですから、それなりに気にしているんだろうなぁ・・・だから恋路の後押しをしたのだろうか。

　さて今回は知世と小狼の交流がメインの話。知世からさくらのことが好きだと言われても、否定せず肯定する小狼との、何とも温かで可愛らしい会話が繰り広げられました。
　「それにさくらちゃんを好きな方は沢山いらっしゃいますわよ。さくらちゃんは超絶的に素敵で可愛いですから」という知世に対し「わ、わかってる・・・」と小狼は答えていましたが、それはさくらを好きな人が沢山いることがわかっているのか、さくらが超絶的に素敵で可愛いことがわかっているのか、どちらなんでしょうね。多分どっちもでしょう（笑。

　エリオルのさくらに対する視線は、恋をしているというより大切な人を見つめる視線。ケロちゃんがご機嫌斜めにならないようにちゃんとケロちゃんの分のクッキーも用意しておく・・・さくらへの恋愛感情を自覚した小狼は、日ごろからさくらをよく見つめ、さくらのことを思っている知世の凄さを改めて認識し、一方で自分は何も出来ていないと落ち込む場面もありました。しかしそんな小狼を、小狼は小狼にしか出来ないことをやっていると励ます知世。
　実際、これまでも小狼は時にさくらを励まし、助け続けていたわけですし、さくらもそれに対するお礼を告げていました。誰かに対する思いやりというものは、自分で意識してやっているものではなく、自然と、無意識のうちにやっていることなのでしょう。故に小狼は自分がさくらに対して何もしていないと感じてしまっていたのかもしれません。

　新コスチュームが似合っているかと問われて素直に頷く小狼。さくらに学校中の電気をつけるように言われて戸惑うケロちゃんに対し、理由を聞かずにすぐさま行動に移る小狼。さくらに告白しようとした際、律儀に帽子を脱いで告白しようとしていた小狼・・・とまぁ、本当に小狼も変わったなぁということを感じつつ、併せて小狼の恋路を応援したくなるように構成されているなと感じました。

　さくらのみならず、友人として、そして同じさくらを好きな者として小狼をサポートする知世。本当に無くてはならない人物だと思います。知世と小狼の距離感が凄く良いなと感じた第59話でした。

　さくらも告白しようとしていた小狼の様子が普段と違うことは感じていたようですし、少しは発展が見込めるか・・・?

カードキャプターさくら 第58話「さくらと二人の大ピンチ」

カードキャプターさくら　第58話「さくらと二人の大ピンチ」

　①お米をとぐユエ
　②お風呂を洗うユエ
　③洗濯物を干すユエ
　④掃除機をかけるユエ
　一番似合わないのは・・・お風呂を洗うユエですかね。服とかめっちゃ濡れそうですし（笑。

　さて今回はエリオルによってケロちゃんとユエが仮の姿に戻れなくなってしまう、という話。翼が収納できるとはいえ、体の大きさは変えることができない。翌日が日曜日かつ藤隆も桃矢も外出する日だったから良かったようなものの、これが平日、あるいは藤隆と桃矢が家にいる日だったらと思うと・・・（汗。ユエはともかく、ケロちゃんが痺れを切らしそうですね。
　大ピンチというわりにはどことなくまったりした雰囲気もありましたが、最後はカニをヒントに「蟹・・・甲羅・・・中身を守ってる・・・守る・・・」と連想し「盾」のカードを使用することを思いついたさくら。この発想力は素晴らしいですね。

　仮の姿に戻れなくなったにも関わらず、家事手伝いをさせられる封印の獣・ケルベロス。あの大きさと手（前足）でよくやってくれていると思いましたが、宅配業者の人がいる前でさくらにハンコを渡すべく、うっかり前足をさらしてしまうというシーンも。ケロちゃんなりに手伝おうとしているのは伝わってきたので、さくらに怒られているシーンはちょっと可愛そうに思えました。
　一方でさくらはユエに気を遣ってか、ユエにこれといった家事をお願いすることはなく。そりゃケロちゃんも「クロウもさくらも、ユエばっかり甘やかしおって!」と怒るのも納得です。というか、クロウもユエに甘かったんですね・・・一応ユエもさくらの見ていないところで、粉が散らばった床を綺麗にしてくれたようですが、その光景を凄く見てみたかったです（笑。もしかすると、ケロちゃんの気づかないところで影ながらユエもクロウの手伝いをしていたのかなぁと思ったり。

　今回、封印している場面は描かれなかった「泡」のカードが初めて使用されることとなりました。用途はケロちゃんを洗うためでしたが、クロウは同じカードで皿も洗っていた模様。「泡」で洗って「風」で乾かして「移」で棚にしまう・・・魔法って便利ですね（笑。

　次回はボールの罠。