将来は水素がベースの社会になるのがいいな、なるのだろうと考えてるが、TV報道(1/22 のNHK)と朝日朝刊(1/24)から2つの話を。
JR南武線で計画されてる水素燃料を使った発電機による電車の話。 2030年には営業運転したいとして、既に試験車両も作られ、本線の上で試験走行されてるらしいです。前に水素燃料電池船のことを書いたが、今度は列車です。 車両の屋根上に液体水素のタンクを乗せ、床下の水素発電機で電気を作り、モーターを回して走る 仕組み。
この話で「目から鱗」は 風景が一変するということ。電車軌道から電柱電線がなくなるんですね。これは大きい変化。景色も回復するし、保安コストも下がるだろうな。
水素燃料発電って出てくる水が「水滴」状態でポタポタを想像してたけど、水蒸気なんですね。知ってみれば当たり前か、水素が酸化する時に出る熱で水蒸気になっちゃうんだな。
いろいろまだ問題はあるのだろうけど、僕の関心事、不安は「水素ガスの危険性」。 自分の頭の上に大量の爆弾を置いて、時速100kmで移動してるのって落ち着かないと思うんだが。
水素を扱うことでの危険性は相当にクリアされてきてるってことなんでしょうね。
もう一つはそんな水素をどうやって作るかの話題。 今最も安価なのが天然ガスから水素を取り出す方法。これは二酸化炭素を排出するという点で安価でも将来性が低い。次は水を電気分解する方法。これは分解で使う電気をどうやって作るの の問題点がある。太陽光など再生エネルギーでという話にはなるのだが、量の確保という点でまだ不安定なのかな。そこで全く別の発想で研究が進んでることが紹介されてた。
とある物質を水に入れる。その物質が太陽光を受けて、水を水素と酸素に分解するというのです。 1972年にそういう物質が存在することは実証されてた。ところが紫外線でしか反応せず、可視光では機能しなかったようです。信州大学、東京大学で特任教授をされてる堂免一成さんが2006年に「窒化ガリウム」をベースにした物質が可視光で水を分解すると発表された。実装された凄いですよ。水にこの物質を入れて太陽に当ててるだけで水素がどんどん作れる。
夢みたいな話ですよね。こんな話を聞くと 科学技術って凄いな、人間の叡智って天井無しだなと思うね。 やはり将来は「水素社会」ですよ。そっちに早く転換しましょう。
余談1 「窒化ガリウム」と教えられて、「あれっ、これって青色発光ダイオードの原料、名古屋大学の先生がノーベル賞貰った物質じゃん?」。 先日「プロジェクトX」で知ったのですが。窒化ガリウム 凄い物質ですね。万能じゃん。
余談2 1972年の紫外線触媒の話 僕が卒業した東理大の当時の学長さんが藤嶋昭とおっしゃいました。この先生 ノーベル賞に選ばれてもいい研究をされてる方 と聞いてはいましたが、全く興味が無かったです。今日改めてこういう研究だったのかと感心しました。
JR南武線で計画されてる水素燃料を使った発電機による電車の話。 2030年には営業運転したいとして、既に試験車両も作られ、本線の上で試験走行されてるらしいです。前に水素燃料電池船のことを書いたが、今度は列車です。 車両の屋根上に液体水素のタンクを乗せ、床下の水素発電機で電気を作り、モーターを回して走る 仕組み。
この話で「目から鱗」は 風景が一変するということ。電車軌道から電柱電線がなくなるんですね。これは大きい変化。景色も回復するし、保安コストも下がるだろうな。
水素燃料発電って出てくる水が「水滴」状態でポタポタを想像してたけど、水蒸気なんですね。知ってみれば当たり前か、水素が酸化する時に出る熱で水蒸気になっちゃうんだな。
いろいろまだ問題はあるのだろうけど、僕の関心事、不安は「水素ガスの危険性」。 自分の頭の上に大量の爆弾を置いて、時速100kmで移動してるのって落ち着かないと思うんだが。
水素を扱うことでの危険性は相当にクリアされてきてるってことなんでしょうね。
もう一つはそんな水素をどうやって作るかの話題。 今最も安価なのが天然ガスから水素を取り出す方法。これは二酸化炭素を排出するという点で安価でも将来性が低い。次は水を電気分解する方法。これは分解で使う電気をどうやって作るの の問題点がある。太陽光など再生エネルギーでという話にはなるのだが、量の確保という点でまだ不安定なのかな。そこで全く別の発想で研究が進んでることが紹介されてた。
とある物質を水に入れる。その物質が太陽光を受けて、水を水素と酸素に分解するというのです。 1972年にそういう物質が存在することは実証されてた。ところが紫外線でしか反応せず、可視光では機能しなかったようです。信州大学、東京大学で特任教授をされてる堂免一成さんが2006年に「窒化ガリウム」をベースにした物質が可視光で水を分解すると発表された。実装された凄いですよ。水にこの物質を入れて太陽に当ててるだけで水素がどんどん作れる。
夢みたいな話ですよね。こんな話を聞くと 科学技術って凄いな、人間の叡智って天井無しだなと思うね。 やはり将来は「水素社会」ですよ。そっちに早く転換しましょう。
余談1 「窒化ガリウム」と教えられて、「あれっ、これって青色発光ダイオードの原料、名古屋大学の先生がノーベル賞貰った物質じゃん?」。 先日「プロジェクトX」で知ったのですが。窒化ガリウム 凄い物質ですね。万能じゃん。
余談2 1972年の紫外線触媒の話 僕が卒業した東理大の当時の学長さんが藤嶋昭とおっしゃいました。この先生 ノーベル賞に選ばれてもいい研究をされてる方 と聞いてはいましたが、全く興味が無かったです。今日改めてこういう研究だったのかと感心しました。
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