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ヴィオレッタ、アルフレード、ジェルモンが揃った

2021年08月03日 09時32分55秒 | オペラに挑戦
昨日はソリスト練習、僕は小ホールのセッティング助っ人。
とうとう3人が揃いましたよ。この3人の掛け合いが聞きたくて助っ人に行ったようなもの。アルフレードの宮里さんは2年前のトスカでご一緒してからの大ファン、ヴィオレッタの田中さん、ジェルモンの今村さんは初めてですが、知ってる人は知ってる名手らしい。今村さんについては「今村さんが歌うなら5枚買ってください」というお客さんがいて、「えっ、そんな人なの」と教えられたいきさつ。    その3人が歌うんですよ、最高なの当然じゃないですか。
まず全員が譜面台を置いて立ち、動き無しで3幕の頭から最後までをサーっと歌い流す。そんな中でも、時々マエストロが止めたり、ソリストか自主的に止めて細かい確認したりで進行していく。譜面なんか見なくったって歌える人達だろうけど、指示された内容を譜面にメモしてる。いろんなマエストロのもとで何回も歌ってきてる。あのマエストロはこう歌わせた、このマエストロからはこんな指示が出た の経験が豊富。だから、自分で知ってるんだね、「ここがポイント、どう歌わせたいか聞いておきたい。そこを抑えればまっ90点」そんな基準を持ってるんだな。宮里さんが「ここの2つ、4分(音符)ですか、8分ですか?」の確認してた。マエストロによってそんなに違うんですね。その違いをサラッと歌って聞かせて、マエストロから「ウ~ん、8分で行こう」の返事を貰う。そこを返してみんなで歌うも、しっかり貯めた8分音符で歌う。 やはりただ者じゃないね。技術的に持ってる幅が広く、何要求されてもサッとこなしちゃう。
歌を一通り通して押さえたら、今度は動きを付けていく。動くにしたって、ぼくらとは違う。もうそのままでOKに見えるけど、そこからさらにブラッシュアップしていくのがこの人達の世界。動くスピードを変える、寄り添うにしても前からか後ろからか。細かいね。演出とソリストがやり合いながら決めて行く。
前にも書いたけど、完成品を1回見るのもいい、でもこうやってその人を見る これはぼくらの特権。嬉しいし楽しい。
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