図書館だより「Library News 11月号」を発行しました。
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今月号の特集は先日記事にしたばかりの
「第73回 読書週間」についてです。
「今月の作家」は、今月3日に85歳でお亡くなりになったSF小説作家の眉村卓氏を取り上げました。
会社員、コピーライターを経て、SF『下級アイデアマン』で認められ作家生活に入られ、
泉鏡花賞を受賞した『消滅の光輪』など、未来社会における組織と個人の関係を描く作品の他に、
『なぞの転校生』『ねらわれた学園』など年少者向けの作品も多く、私も中学生の頃読みました。
『ねらわれた学園』は81年に映画化、
『とらえられたスクールバス』は「時空の旅人」として86年アニメ映画化され、
このアニメ映画のキャラクターデザインは萩尾望都、劇中歌は竹内まりやと、
私世代には超メジャーなスタッフが担当していたのですね!!
また、がんと診断された妻の悦子さんが亡くなるまでの5年間、毎日1編のショートショートを書かれました。
なるべく気持ちが明るくなるように楽しく笑える話を書いて、毎日読んでもらい、
「作家の僕にできることは妻を楽しませること」とお亡くなりになった日まで全1778篇書き続けられました。
余命宣告された妻に向けて楽しい作品を書く、そのお気持ちはどれほど辛かったでしょう。
眉村さんの優しさに心を打たれました。
この実話は「僕と妻の1778の物語」としても映画化されています。
観ようと思っていながら見逃したので、追悼番組としてこの映画をTV放送してくれないかなぁ。。。
謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。
合掌