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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

エラ・フランシス・サンダース著 『翻訳できない世界のことば』

2017-02-21 | 本の紹介
面白い本を読みました。
エラ・フランシス・サンダース著 前田まゆみ訳『翻訳できない世界のことば』(創元社)
絵本ともいえます。

一語では他の言語に訳せないような各国固有の言葉一つが、見開き2ページで紹介されています。
著者はさまざまな国に移り住みながら、その国の言語や文化に高い関心を持ってきて、
2013年当時19歳だった彼女が投稿した「翻訳できない世界の11の言葉」というイラスト入りの短い記事が、
たちまち世界中のニュースサイトに転載され、2500万人以上の人々が目にすることとなりました。
そうして生まれた1冊の本が、LOST IN TRANSLATION――『翻訳できない世界のことば』です。

この本の中に、日本語も4つ選ばれています。
一つは「わびさび」、これは誰もが「日本人にしかわからないだろうなぁ。」と思う言葉ですが、
他の3つは意外な言葉が選ばれていて、他国にこれを表す言葉ってないんだ!と思いました。
他には、北欧ならではの言葉、南国ならではの言葉、どういう時に使うのかよくわからない言葉、
特に、ドイツ語のDrachenfutter、直訳すると「龍のえさ」という言葉の意味には大笑い♪
左のページには著者の感性豊かな解説、そしてお洒落なイラストを添えた世界一ユニークな単語集で、
言葉の背景にある文化や歴史、そして言葉が持つコミュニケーションの手段としての働きを改めて感じました。
楽しい絵とともに読んでいると、人間ってどの国も同じなんだなぁとも思いました。

ちょうどこの本を読んでいた時、
「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本 2016」の結果発表があって、
この本が第1位に選ばれ、タイムリーでした!
このイベントは、2015年11月~2016年10月に出版された本の中から、
高校生にすすめたい本を埼玉県の高校司書がピックアップ、投票してベスト10を決めます。
今年のベスト10はこちら!
 
この10冊すべて本校図書館に入れてありますし、私もすべて読みました。
早速、この結果発表チラシと共に本を目立つところへ配置しました。