今日は八朔、旧暦8月1日はこう呼ばれていました。
先月7月の読書は以下の9冊、良いペースで読めています。
話題の新刊本を中心に読みました。
この中で、今日紹介するのは湊かなえ著 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』、
「イヤミス(読んだ後、嫌な気分になるミステリー)の女王」と呼ばれる湊さんの直木賞候補作で、
タイトルを翻訳すれば「毒娘、聖母」です。
本の帯には、
「私はあなたの奴隷じゃない!」
「母と娘。姉と妹。男と女--。ままならない関係、鮮やかな反転、そしてまさかの結末。
あなたのまわりにもきっといる、愛しい愚か者たちが織りなすミステリー。」
最近良く耳にする「毒親」「毒母」の話も多いのですが、私はこの呼び名をどうしても好きになれません。
我が子を育てるために、親は自分の時間、愛情、お金など持っているすべてをどれだけ注ぎ込むことか!
それに「毒」という呼称を使うなど、なんてあまりにも冷たいではありませんか?!
確かに我が子を自分の価値観に縛り付けようとする親もいるとは思いますが、
嫌だったら、大人になったら親から離れ自分の人生を生きたらよいのではありませんか?
また、湊さんの作品は最後まで救いようがない描かれ方が多く、ちょっと苦手です。。。
和田秀樹さんの新書『この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く』(朝日新書)は、
現代の日本で生き辛さに躓いたら、読むと心が軽くなるかもしれません。
行き過ぎた「自己責任」が日本を殺伐とさせている、と語っています。