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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

成人の日に

2016-01-11 | 本の紹介
成人の日の今日、
朝刊のコラム欄に谷川俊太郎氏の『成人の日に』という詩が紹介されていました。
この詩は、詩集『魂のいちばんおいしいところ―谷川俊太郎詩集』(サンリオ出版)に収録されています。

その冒頭は、このように始まります。

「成人の日に」 谷川俊太郎

人間とは常に人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々成人の日を生きている
   ・・・

成人式の日を境に、急に大人になるわけではありません。
40歳、60歳になっても、まだまだ人は成長し続けるし、
あるいは20歳の頃よりもダメになっている部分もあるかもしれません。
「成人とは人に成ること」
この言葉を胸に、今年一年も成長し続ける人でありたいと思います。

昨日、お役目で地域の成人式に出席いたしました。


1町1中学校なので、町内の同級生全員が知り合いという小さな町、
写真のように、全員で記念写真を撮る事が出来ます。
(今年の写真ではありません。私も写っています♪)
来賓の祝辞の中に、この学年は中学の卒業式直前に3.11東日本大震災が起きて、
卒業式も自粛ムードだった、という話がありました。
あれから5年が経つのですね。
しかも、生まれた1995年は阪神大震災、地下鉄サリン事件、が起きた年で、
日本の社会が停滞した「失われた20年」に生まれ育った世代です。

今の若者は、大きな夢を持ちにくい代わりに、大切なものが何なのかをしっかりとわかっていて、
派手さはないけれども生き方が地についていると私は思います。
目につく若者ばかりがメディアで面白おかしく取り上げられますが、
大多数の若者は真面目にきちんと生きているのではないでしょうか。

晴れ着姿で誇らしげな新成人を見ながら、
そんな若者たちに恥ずかしくないような年長者にならなければと、思ったのでした。