夏休み最後のイベントとして、
群馬県高崎市で行われているタ―シャ・テューダー展へ行ってきました。
テーマは
「ゆっくり生きる、自分を生きる“手づくりのライフスタイル”」
昨年92歳で亡くなった彼女の
「スローライフ&ナチュラルライフ」が垣間見られます。
両親の離婚、知人宅での成長、学校を退学、自分の離婚、
4人の子供がありながら57歳から一人暮らし、
と、家庭的にあまり恵まれない淋しいイメージを持っていました。
でも、それだけではなかったとわかりました。
絵本作家として社会的に仕事を持ち、
食べ物も身につけるものもなるべく手作りで、
というのは実は、心も時間もとても豊かな贅沢な生き方です。
彼女の愛用の品々、絵本の原画等が200点あまり展示されていました。
この美術館はあまり広くないので、大変な人出で展示物の前は
人でごった返していて大混雑です。
80歳の時描いたという絵本の原画がとてもかわいらしくて素敵で、
描かれている動物たちや植物への愛情を感じました。
彼女が初めて出版した絵本(原書)を買ってきました。
ケースに3冊がセットで入っていて、
カメラほどの大きさのかわいらしい絵本です♪
展覧会が開かれているのは高崎市美術館ですが、
隣接して実業家であった旧井上房一郎邸が公開されています。
その中庭には、タ―シャの庭がちょっとだけ再現されています。
タ―シャの数々の言葉も素敵です。
「心は一人ひとり違います。その意味では、人はいつも〝ひとり〟なのよ。」
「人は物事の悪い面ばかりを見ようとするけど、それは間違っているわ。
この美しい世界を楽しまないなんて馬鹿げているわ。」
「一生は短いんですもの。
やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ。好きなことしなくっちゃ!!」
「喜びは創り出すもの」「幸せとは、心の持ち方よ。今が人生で一番幸せよ」
「近道を探そうとしないこと。価値ある良いことはみんな、時間も手間もかかるものです。」
長い人生で様々なことを経験してきた彼女ならではの言葉だと思いました。