カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

まあ、しょうがない作品   僕達急行 A列車で行こう

2019-11-01 | 映画

僕達急行 A列車で行こう/森田芳光監督

 鉄道好きの青年が、友情を深めながら、恋愛はあんまりうまくいかないながらも、その鉄道好きな生活を送りながら仕事をして、楽しい生活を送っている様子を描いた作品。森田監督の遺作となったもので、そういう興味で観た。松山ケンイチ、瑛太など出演者は豪華だが、何しろ地味な作品で、話題の割にはコケたようだ。観てみて、これは仕方ないな、という感じもあって残念だったが、まあ、観たという記念にはなる。ストーリーが詰まらなくても、ロケが九州各地にわたっていて、地元感があっていいというのもある。ピエール瀧がある意味で重要な役を演じていて、そういうのも楽しいかもしれない。
 いわゆる鉄道好きではないけれど、鉄道好きというのがどういう人種なのかも理解できるかもしれない。俳優たちはいわゆるイケメンなのでちぐはぐな感じがするんだけれど、オタク的にはもっとモテない方が自然だろう。そうしてそれは、もちろん仕方がない問題である。仕事だって結果的には上手くいくが、実際はこんなことはまれだろう。そうすると映画は成立しなくなるので、フィクションとしてはこういう作品になってしまうのだろう。残念だけど、もうこれは限りなくしょうがないのであった。遺作だからといって名作になるとも限らないわけで、森田監督も天国で頭を掻いていることだろう。
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