カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

チェイサーがある方が酒は旨いと思う

2019-11-20 | 境界線

 ウイスキーなどの強い酒を飲むとき、一緒にチェイサーとして水が出てくる場合がある。ストレートで飲んでいくと、すぐに酔っぱらってしまうというのもあるし、チェイサーがあるから、改めて味がクリアになって楽しめるというのがあるようだ。最近は日本酒の会のようなことでも、水を飲みながら酒を楽しむ習慣も定着しつつある。量を飲んでしまえば、酔いすぎてほとんど関係なくなってしまうが、特に最初のころは、おいしさが持続してより楽しみが深まる気がする。特に香のようなものは、酔ってしまう前の方がよくわかるようで、チェイサーが酒の味を引き立ててくれるわけだ。
 そういうわけで、チェイサーがある飲み会の方が助かるんだけど、豪傑の酒飲みがそろう場だと、これがいまだに抵抗感のある場合がある。昔のハードボイルドのような奴がいて、酔うために飲んでいるのに、水を飲むのは邪道だとばかりに飲む輩がいるのである。こういうやつらがそろうと、諦めて飲み続けるよりないのだが、もうこれは酒の味が云々ではなく、我慢比べである。
 昔のハリウッド映画などを見ていると、アメリカ人というのは、よく昼間っから酒を飲んでいる。オフェスにカウンターのあるところがあったり、事務所に寄ると、ディスクの下からウイスキーを取り出したりしている。一杯どうか? と声をかけて、ぐっととストレートで煽ってしまう。特にアル中だからそうしているわけではないようで、要するに酒が強いのが男らしいという演出なのだと思う。そのあと車を運転したりするので、飲酒運転にも寛容な時代性もうかがえる。昔の人はとんでもない世の中を生きていたようだ。
 要するにチェイサーを飲まないのは、男らしいというのがあるのかもしれない。いちいち力比べをするよりは、酒を飲ませて平気かどうか、確認しているということだろう。
 一方で女の人ならどうなのだろうか。ウイスキーをストレートで飲むというのは、ちょっと破れかぶれな演出ともとれる。もうどうなってもいいのだから、一晩共にするという合図かもしれない。これはこれで困ったことだが、さて、実際そんな人が居るのかどうかは、よく知りません。別段ストレートで飲んだってかまわないような気もするんだが、酒の飲み方で女らしさを演出する人って、やっぱり減ってるんじゃないだろうか。こういうのも男女同権がいいと思います。
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