カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

無人駐車場が不便であり続ける訳

2016-03-15 | 雑記

 月極駐車場というがあちこちにある。そのために「月極」という大金持ちというか、もの凄い不動産を持った人物がいるのではないかと思っていた、という話がある。まあ、小ネタ話なんだが、30年くらい前から聞いた覚えがあるので、定番のジョークと考えていいだろう。それよりも、「月極(め)」という語源に、そのような契約や取決めに端を発するところがあるために残った言葉というところが面白いとは思う。契約制度のない時代から、事前契約的な考え方を改めて字面で分かるようにした、という感じの使い方に、事前契約者でない者の駐車を阻む意味がちゃんと見て取れるところが凄い言葉なのではなかろうか。
 ところで仕事の折に車を使って移動して、駐車場を使うということはよくあることだ。地元の田舎では時間制の有料駐車場は存在しないが、よその町はそうではない。車を止めないことには仕事にならないから利用するが、これが結構厄介でもある。特に知らない場所で駐車場を探すのが難儀だし、目的地近くだからと思って停めてみて、もっと近くに駐車場があるのも口惜しい。またちゃんと客用の駐車場があったりして、駐車料金程度なのにひどく損した気分になったりもする。
 また最近はカードや携帯なんかで支払をすることが増えて、小銭の必要性があんまりない時間が続くことがある。そういうときにうっかり駐車すると、結構苦労する。いまだにお札を受け付けない駐車場というのがあって、さらに五千円や一万円札に未対応というところが多い。コンビニなどで特に不必要でも買い物してみたり、近くの自動販売機などで飲料物を買ったりする。それらの商店や自販機と結託して商売をしているのではないかという疑いもあるわけだが、実際はどうなのだろう。考えてみると時間決め駐車場の設備で様々なお札に対応する機能というのは簡単にできることだろう。商売の結託であえてしていないという可能性もあるにはあるが、それ以外にも理由があるのではないか。
 そのような駐車場は、地主や不動産の管理会社があるに違いないが、彼らにも考えがあるはずである。基本的に連絡先が書いてあるが、無人であるというのが一つのキーなのではないか。さらに夜間のトラブルは出来るだけ避けたいことだろう。故障なら仕方がないが、釣り銭問題は、あんがい厄介なのではないか。
 たとえば自動販売機であれば、定期的に補充をすることがある。その時に釣り銭なども補充できる。他の補充に回っている車もあろうから、トラブルに対応する体制もとりやすいかもしれない。また少額取引なので、いざというときもトラブル額が小さいとも考えられる。
 駐車場の釣り銭切れはどのように考えたらいいか。下手に一万円札に対応すると、釣り銭切れの可能性も大きくなりそうだ。さらに無人だから、高額の金が仕込んであることが分かると、盗難のリスクもあろう。要するに駐車場のトラブルには、緊急対応がそもそも難しいからこそ、リスクを減らしている可能性があるのではないか。また、車で移動することを考えると、要するに用事があってそこで利用し、その後にも何か用事が控えている可能性がある。駐車場を釣り銭切れで出られないということが明確になったならば、それなりに管理側にも責任が問われる可能性がある。駐車場のトラブルで遅刻をし、仕事上の契約などに支障が出たなどということになれば、どのように賠償したらいいのかという話にも発展しそうだ。駐車場の管理という点で考えると、あんがい厄介な問題がそれなりにありそうである。無人で何事も無いからいい商売になるわけで、さまざまな金銭に対応するサービスを充実させることで新たなリスクが生まれるならば、あえて手を出す方が馬鹿げている。客からの要望は聞こえてはいるものの、そこは客に不便さを我慢してもらうより無いと考えているのではなかろうか。
 勝手な想像だが、やはりこれからも駐車場支払い問題は、そのまま放置されるのではなかろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする