カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

上から目線は俺のことだ

2015-05-11 | net & 社会

 言葉の欄で考えるべきところかもしれないが、むしろネット上でよく目にするという感じがするのでここで取り上げてみる。それは他でもなく「上から目線」という言葉だ。
 意味が分からないわけではない。なんだか偉そう、尊大だ、ウザい、横柄、乱暴、なんかも入るかもしれない。偉そうな人というのはいるんで、それを外野から揶揄しやすいというのはあるんだろう。さらに実際に「これはちょっとな…」という場合もある。
 また、政治家や、専門家、芸能などの有名人なんかも、こういうことを言われやすい傾向にある。またへりくだらない企業家なんかもやり玉にあげられている。
 まあ、実際に言っている人が対象者をバカにしているのならともかく、そのようでない場合も結構ある。特に専門家が分からない人に説明しているのは普通のことだろうし、政治家は反対勢力から適当につるされるだけのことで、特に普通の場合の方が圧倒的だ。それでも上から目線といわれるのは、言っている人が尊大だからと思う。
 要するに発言者より偉い人が増えているわけだ。偉くない人であれば、横柄な物言いを言われたところで、特に何も感じないからだ。
 しかしながら、やはり実際には発言者と何のかかわりもないにもかかわらず、言われる筋合いのない発言に反応するということでもあるだろう。それなら少し分かるが、しかしそれは厳密には上から目線では無い気もする。単なる偉そうで気持ちの悪い人であって、まあちょっと滑稽かもしれないが、怒るほどのことでもない。
 関係のある人で、なおかつ自分の上の人でもなくて尊大ならば、上から目線は気になるかもしれない。これはちゃんと叱ってもよい問題で、だからそれはたいした問題ではない。言いにくい場合もあるが、たぶん付き合いが疎遠になるだけのことだろう。
 やはり、何らかのプライドの問題で、発言を受ける側に、不快感が生まれる場合が多くなっているのだろう。何のコンプレックスなのかは分からないが、そういう人の癪に障る物言いが「上から目線」という反撃の言葉になって表れているのかもしれない。もっともこの書き方が癪に障るだろうことは、もちろん僕には意識的である。それくらいこのことに反応している人を、僕はこき下ろして見ているということなんであろう。まったく尊大でいけないですね。
コメント
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