カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

遠慮のない金額の程度の話

2012-12-07 | 境界線

 先日10年ぶりくらいにS田さんと飲む機会があった。それはそれで楽しかったのだが、銅座から出てタクシー乗り場に来たところで、「向かいから乗りましょう」と言われて、横断歩道を渡ってから逆方向の車を拾った。運転手さんには、Uターンせずに回ってやってくださいと断わりを入れていた。
 理由としては、ここで待っているタクシーというのは、2時間くらいは客待ちをしている車であるという。僕らは駅前までなので、いい客とはいえない。S田さんらしい気遣いということで彼には感心するわけだが、しかし普通はそんなことを知らない人がほとんどだろう。また、女の人など、特に夜間なら近い距離でも車に乗りたい人は多いのではないだろうか。
 タクシーに乗って料金を払うのは、そのメーター通りで何の問題のあるわけではない。実際それがルールなのだから。しかしながら近い距離で、面倒だから乗るという場合には、やはりなんとなく遠慮のあるのは確かである。ワンメーターだけど1,000円置いていく、というのは割合多くの人がやっていることかもしれない。でも、なんとなくそういう行為が、ちょっと鼻につく場合もありそうで、なかなか難しい。
 僕は以前は煙草を吸ってたので、お釣りの小銭が多くなりそうなときは、煙草代の200円だけおつりをくれ(その程度あれば自販機で買えるくらいになるという意味)、などと言っていたこともあるようである。4・5百円おつりをもらうのは多すぎるし、ちょうどいいくらいというか、まあ、しゃれのような感じもある。
 今は特になんか理由が思い当たらなくて、そのまま小銭を受け取るのだが、なんかいい手が無いものかと思うことはある。行き先が1000円を越えるようだと、あんまり気を遣わなくて済むような感じもあってホッとする。800円を越えるまでくらいが悩みどころで、その前だとキザっぽい感じがするのかもしれない。
 でもまあ遠まわりをするのは、時には不思議でもあるし、不気味がられもする可能性もある。ちょうどいい距離で拾えるというのが理想的だが、その距離まで歩くというのは、もはや合理的ではあるまい。
 チップの文化の無い国に住んでいると、このやり取りの間合い加減に苦労している人も多いのではなかろうか。
コメント
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