“ゴーイン・ホーム”

2024-07-28 | 【断想】音楽

 モダンジャズとして演奏される「ゴーイン・ホーム(家路)」。
 サキソフォーン奏者による場合が多い。
  これまでに、アルバート・アイラー、アイク・ケベック、アート・ペッパー、アーチー・シェップで聞いた。
 ベーシストのロン・カーターをリーダーとした演奏もある。
 この中で、繰り返して聞くことのあるのは、アルバート・アイラー、アイク・ケベック、アート・ペッパーの三人だ。
 さて、一人プラスになるだろうか。
 今ここに、一人プラスなるかというところである。
 この前から、聞いてみたいと思っていたアルバムがあった。
 それは、ジョージ・アダムスの「ナイチンゲール」(1988サムシンエルス)である。
  その中に、“ゴーイン・ホーム”が収録されている。
 ジャズ・アルバムのガイドブックで、ある評者は、ジョージ・アダムスには、胸に深く迫るものがあると言いつつ、「・・・もちろんこれは異色の作品であって、甘さだけのアルバムは一枚で結構。・・・」と語っていた。
 いかなるスタイルの演奏であろうと、人のハートをつかまない音楽というのは、さみしいのでなかろうか。
 フリー・フォームであろうが、アルバート・アイラーは、胸に迫る。
 そして、そこに、その人の本質を感じる。
 ジョージ・アダムスの音には、何かあると感じていた。
 それで、このアルバムを聞きたいと思った。
 〈パーソナル〉
 ジョージ・アダムス(ts,ss,fl)
 ヒュー・ロウソン(p)
 シローン(b)
 ヴィクター・ルイス(ds)
 〈トラック・リスト〉
 1.明日に架ける橋
 2.この素晴らしき世界
 3.クライ・ミー・ア・リバー
 4.バークリー広場のナイチンゲール
 5,ムーン・リヴァー
 6.プレシャス・ロード・テイク・マイ・ハンド
 7,オール・マン・リヴァー
 8.ゴーイン・ホーム
 「プレシャス・ロード・テイク・マイ・ハンド」、「オール・マン・リヴァー」、「ゴーイン・ホーム」の3曲に、特に、魅力を感じた。
 「ゴーイン・ホーム」では、フルートが使われている。
 それはそれでいいが、サックスでもやってもらえないだろうかとも思う。 


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