皇統途絶の危機

2008-12-08 | 読書
 古事記、武烈天皇の段。
 武烈天皇には、子がなかった。それで、応神、仁徳の直系の皇統は、ここに途絶することになる。「天皇既に崩りまして、日続知らすべき王無かりき」とある。
 そこで、応神天皇から五世目の孫にあたる袁本杼命(ヲホドノミコト)が捜し出され、近江の国から、都に来させた。いったん近江の国に住まわせ、それから都へということのようである。そして、仁賢天皇の皇女である手白髪命(タシラカノミコト)と結婚させられている。この袁本杼命が、継体天皇である。
 応神天皇から、五世目となっているが、皇統の血の繋がりに疑わしいところがあったのだろうか。女といえ、仁賢天皇の娘と結婚させることによって、つづく子に、皇統の血をより濃くということにしたようである。

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