エロースの仕業

2019-01-07 | 【断想】神々
 エロースの金の矢で射られると、やむにやまれぬ恋に狂うことになる。
 美の女神で母であるアプロディテの命によって、エロースは金の矢を射る。
 クレタ王妃パシパエは、牡牛に焼けるような恋情を抱く。
 パシパエは、とんでもない手段をとる。
 造り物の雌牛に、身をひそめて、牡牛と交わり、悦びに酔う。
 そうして生まれたのが、ミノタウロス。
 鋭く尖った角を持つ牛頭人身、毛むくじゃらで牛の蹄をもつ脚、巨体である。
 しかも、人肉が主食という怪物。
 雌牛を造ったのは、ダイダロス。
 ※ギリシャ神話から、自己流に。エロースの数多い悪戯のひとつを。

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