「阿修羅像」覚書

2018-06-18 | 【断想】神々
 興福寺の阿修羅像は傑出した美術作品であると思う。
 興福寺の八部衆立像のひとつである。
 八部衆は、インド古来の神々であるが、仏法守護等の役目を与えられた。
 もともと異教の神々なので、仏教の教理によったものではない。
 以下の八軀。
 阿修羅(あしゅら)顔が三つ、腕が六本
 五部浄(ごぶじょう)象の冠、下半身だけ残る
 沙羯羅(しゃがら)肩から頭に蛇
 迦楼羅(かるら)頭部は鳥の形
 鳩槃荼(くばんだ)髪の毛が尖っている
 乾闥婆(けんだつば)獅子の帽子
 緊那羅(きんなら)目が三つ、一つは額に、頭に角が一本
 畢婆迦羅(ひばから)顎髭老人
 これらは、造仏所長官である小野牛養の指揮のもと複数の工人で制作されたとされる。
 仏師は将軍万福、彩色のチーフは秦牛養ら。

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