はじめなき夢を夢ともしらずしてこのをはりにや覚めはてぬべき
式子内親王の和歌である。
夢と一文字書いた扇子を持っている。
随分前に法隆寺で買ったものだ。
聖徳太子の夢殿にちなんでで作ったのだろう。
ボルヘスの「夢の本」、途中までしか読んでない。
澁澤龍彦コレクション「夢のかたち」、昔読んで忘れた。
いにしえの日、夢と現実の境目は曖昧だった。
ケニー・ドリューのアルバム「ドリーム」をかけている。
そのあたりの一連のケニー・ドリューのピアノが好きだ。
僕の気持ちをおだやかにしてくれる。
夢見心地とはちょっとちがうけれど。
式子内親王の和歌をもうひとつ。
つかのまの闇もうつつもまだしらず夢よりゆめにまよひぬる哉
つべこべ言わず、“これぞジャズ”。
そんな、アルバムだ。
ジャズの感じ方も、世代によって異なるのだろうが、僕には、そうだ。
「ミート・ユー・アット・ザ・ジャズ・コーナー・オブ・ザ・ワールド」
“世界のジャズ・コーナー”で会いましょう
その“ジャズ・コーナー”とは、ニューヨークのジャズ・クラブ「バードランド」。
チャーリー・パーカーことバードにちなんで名づけられ、天井から鳥籠が吊りさげられているクラブ。
VOL.1,VOL.2と2枚のCDに、あわせて13曲が収まっている。
1960年の録音、ブルーノート。
演奏は、アート・ペッパー&ジャズ・メッセンジャーズ
リー・モーガン(tp)
ウェイン・ショーター(ts)
ボビー・シモンズ(p)
ジミー・メリット(b)
アート・ブレイキー(ds)
モダン・ジャズの輝かしいスターたちだ。
アート・ブレイキーのリーダーとしての資質にいつも感嘆。
クラブでのライブで、司会者の声、お客の拍手、ブレイキーのアナウンスも入っている。
VOL.1では、「ホワット・ノウ」「」ラウンド・アバウト・ミッドナイト」他。