ビル・エヴァンスの「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」(1961 / RIVERSIDE)
ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブである。
アルバム「ワルツ・フォー・デビィ」とは、同日録音。
ピアノ・トリオの歴史に新しい展開をもたらしたとされる名盤のひとつ。
メインはピアノなのかも知れないが、スコット・ラファロのベースが、耳をそばだたせる。
〈パーソネル〉
ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b): 録音の11日後に交通事故で死去
ポール・モチアン(ds)
〈収録曲〉
元々のLP盤では、片面3曲の計6曲。
手元のCDでは、別テイクが収録されて、10トラック。
1.グロリアス・ステップ
2.マイ・マンズ・ゴーン・ナウ
3.ソーラー
4.アリス・イン・ワンダーランド(不思議の国のアリス)
5.オール・オブ・ユー
6.ジェイド・ヴィジョンズ
ディジー・ガレスピーの「グルーヴィンハイ:GROOVIN' HAGH」(SAVOY)
このアルバムの曲、演奏されたのは、1945~1946年である。
モダン・ジャズの幕開け、“ビ・バップ”のはじまりの時期である。
“ビ・バップ”は、チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーがやり出したスタイルと言われる。
さて、このアルバムは、どういう顔ぶれによるのか。
ディジー・ガレスピー(tp)
デクスター・ゴードン(ts)
チャーリー・パーカー(as)
ソニー・スティット(as)
ミルト・ジャクソン(vib)
アル・ヘイグ(p)
クライド・ハート(p)
レモ・パルミエ(g)
チャック・ウエイン(g)
スラム・ステュア(b)
カーリー・ラッセル(b)
シド・カトレット(ds)
ケニー・ムラーク(ds)
コージー・コール(ds)
溌剌、いきいきとした演奏である。
新しいものをみんなで作り出していく喜びのようなものを感じる。