“ラスト・レコーディング”

2022-03-21 | 【断想】音楽

 ケニー・ドリュー・トリオの「ザ・ラスト・レコーディング / ブルー・ノート・オーサカ」(1992 アルファ・ジャズ)。
  このアルバムは、1993年にリリースされた「プレイズ・スタンダーズ/ライブ・アット・ザ・ブルー・ノート・オーサカ」(2枚組)に収録されきっていなかった録音をアルバムにしたもの。
  ケニー・ドリューは、1993年8月4日に、コペンハーゲンで亡くなっている。
 ヨーロッパに渡り、アメリカに帰ることのなかった人だ。
 アメリカ社会の人種差別等を嫌ったようだ。
 演奏はいつもの3人。
 ケニー・ドリュー(p)
 ニールス・ペデルセン(b)
 アルヴィン・クィーン(ds)
 〈収録曲〉
 1.ブルーソロジー
 2.マイ・シャイニング・アワー
 3.オレオ
 4.オールド・フォークス
 5.シークレット・ラブ
 6.セント・トーマス
 とても、ハイレベルのプレイだ。
 ここでの演奏は、総じてハード・バップ調だ。
 でも、かつての調子とは異なる。
 夾雑物を削ぎ落とし、ステップ・アップしているように感じる。
 「オールド・フォークス」は、しんみり、美しい。
 ベースが素敵だ。
 ラストは、ロリンズの「St.トーマス」だ。