ケニー・ドリュー・トリオの「ザ・ラスト・レコーディング / ブルー・ノート・オーサカ」(1992 アルファ・ジャズ)。
このアルバムは、1993年にリリースされた「プレイズ・スタンダーズ/ライブ・アット・ザ・ブルー・ノート・オーサカ」(2枚組)に収録されきっていなかった録音をアルバムにしたもの。
ケニー・ドリューは、1993年8月4日に、コペンハーゲンで亡くなっている。
ヨーロッパに渡り、アメリカに帰ることのなかった人だ。
アメリカ社会の人種差別等を嫌ったようだ。
演奏はいつもの3人。
ケニー・ドリュー(p)
ニールス・ペデルセン(b)
アルヴィン・クィーン(ds)
〈収録曲〉
1.ブルーソロジー
2.マイ・シャイニング・アワー
3.オレオ
4.オールド・フォークス
5.シークレット・ラブ
6.セント・トーマス
とても、ハイレベルのプレイだ。
ここでの演奏は、総じてハード・バップ調だ。
でも、かつての調子とは異なる。
夾雑物を削ぎ落とし、ステップ・アップしているように感じる。
「オールド・フォークス」は、しんみり、美しい。
ベースが素敵だ。
ラストは、ロリンズの「St.トーマス」だ。