デューク・ジョーダンの1955年のアルバム「トリオ&クインテット/デューク・ジョーダン」(Savoy)。
日を別けて演奏されたトリオでの5曲とクインテットでの5曲が収録されている。
演奏メンバーは、以下の通り、トリオは、ピアノ、ベース、ドラムである。
デューク・ジョーダン(p)
パーシー・ヒース(b)
アート・ブレイキー(ds)
セシル・ペイン(bs)
エディー・バート(tb)
1.フォアキャスト
2.サルトリー・イブ
3.私からは奪えない
4.チュニジアの夜
5.サマータイム
6.フライト・トゥ・ジョーダン
7.トゥー・ラブズ
8.キューバ
9.イエスタデイズ
10.スコッチ・ブルース
収録曲は、ジョーダンおなじみのものが多い。
これのあと、おなじみになるのかな。
静かで落ち着いた哀調が癒しをもたらす。
後半クインテットのは、バリトン・サックス、トロンボーンが音に膨らみをつけている。
デューク・ジョーダンのアルバムはいつも満足させてくれる。
J.R.モンテローズについては、ほとんど知らない。
CDのガイド・ブック等で、幾らか目を通した程度である。
白人のテナー・サックス奏者であるが、「その音は黒い」とあって、興味をもった。
「ザ・メッセージ(ストレイト・アヘッド)」と言うアルバムが、いいらしい。
ブルー・ノートに「J.R.モンテローズ」と言うアルバムがあり、それを入手したので聞いてみようと思う。
そのアルバムのライナー・ノーツにJ.R.モンテローズのプロフィールが記されていた。
なんだか、ひとつのことが長続きしない人のようだった。
もしかしたら、わがままで、生意気で、付き合いにくい人なのかも知れない。
「J.R.モンテローズ」は、1956年の録音である。
パーソネル、収録曲は、以下の通り。
アイラ・サリヴァン{tP)
J.R.モンテローズ (ts)
ホレス・シルバー(p)
ウィルバー・ウェア(b)
フィリー・ジョー・ジチョーンズ(ds)
1.ヴィー・ジェイ
2.ザ・サード
3.ボビー・ビン
4.マークV
5.カ・リンク
6,ビューティアス
チャールズ・ミンガスの「直立猿人」(1956)の演奏に加わっているとのことで、Lp盤のライナー・ノーツを見てみた。岩浪洋三氏が書いていた。
ジャック・モントローズと言う名前があった。「ジャック」となっていたが、これは、どうなのだろう。「J.R.」とあるのは、単に「ジュニア」と言うのを、そう表記しただけと何かに書かれているのを読んだ。
「J.R.モンテローズ」を聞いていて、「直立猿人」の雰囲気を彷彿とさせるところがよくあった。
何か一言、言いたいことがあるような印象を受ける、こういうタイプは、時折いる。
言いたいことの中味がたいしたことがない場合もよくある。
「カ・リンク」のシンバル、南国のリズム、なかなか楽しい。