ハービー・ハンコックの「処女航海」から、自身が作曲した「ドルフィン・ダンス」。
トランペットを吹くのは、フレディ・ハバード。
1965年の録音だ。
チェット・ベイカーの「オワイト・ブルース」から、「ドルフィン・ダンス」。
これは、1983年の録音だ。
この曲のイルカは、曲芸でジャンプをするようなのでなく、静かになめらかに泳ぐ。
ハービー・ハンコックのは、昼の凪いだ海を連想。
チェット・ベイカーのは、夜の誰もいない海を連想。
ジャズのスタンダード・ナンバー「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」。
もともとは、映画「大地は怒る」のテーマ・ミュージックで、ブロニスラウ・ケイパーが作曲した。
1947年のことで、第二次世界大戦が終わってまもなくの頃である。
そして、後にネッド・ワシントンが歌詞を付け、広く歌われるようになった。
しかし、インストルメンタルの曲としても人気があリ、よく演奏される。
とてもモダンで、洒落れている、そのうえ幻想的でもある魅力的な曲、バラードである。
そのタイトルだが、「グリーン・ドルフィン通り」と聞くと、港町かな、近くの海には青緑いイルカが泳いでいるのかなとイメージがふくらむ。
詞は、グリーン・ドルフィン・ストリートでの恋の思い出を歌ったもので、「夢だったかのようだけど・・・」というもの。
ヴォーカル、インストゥルメントにとりあえず以下のようなもの。
●ヴォーカル:マーク・マーフィー「ラー」(リヴァーサイド)
●ヴォーカル:サリナ・ジョーンズ「星へのきざはし」(東芝EMI)
●ヴォーカル:サラ・ヴォーン「ザ・ベスト・オブ・サラ・ヴォーン(EMI)
●ヴォーカル:メル・トーメ「カミン・ホーム・イビー」(アトランティック)
●インストゥルメント:マイルス・ディビス「1958マイルス」(CBS)
●インストゥルメント:オスカー・ピーターソン「ロンドン・ハウス」(ヴァーブ)
●インストゥルメント:エリック・ドルフィー「アウトワード・バウンド」(Prestige)
●インストゥルメント:ソニー・ロリンズ「オン・インパルス」(インパルス)
●インストゥルメント:バニー・ケッセル他「ポール・ウインナーズ」(CONTEMPORARY)
●インストゥルメント:デューク・ジョーダン「フライト・トゥ・デンマーク」(Steeple Chase)
上記のうち、手元にCDがあるサリナ・ジョーンズ、サラ・ヴォーン、バニー・ケッセル、デューク・ジョーダン、エリック・ドルフィーと聞いた。
ドルフィーの奏する管楽器のヴァラエティーにとんだ音色は、素晴らしい。