愛は海より深し・・・

2021-04-16 | 【断想】音楽

 デューク・ジョーダンのピアノを愉しめたらと思った。
 それらしいアルバムだったので聞くことにした。
 「永遠の旅人達:エターナル・トラベラーズ」(1996.8 メルダック・ジャズ)
 デューク・ジョーダンが亡くなったのは、2006年の8月、74歳の時、死の10年前の演奏だ。
 演奏は、デューク・ジョーダン・トリオ。
 デューク・ジョーダン(p)
 イエスパー・ルンゴー(b)
 エド・シグペン(ds)
 CDに読みやすい解説が付いていた。
 それを参考に、収録曲ヘのとっかかりとして和訳を記しておく。
 親しみやすい曲、耳慣れた曲が多い。
 1.ハウ・ディープ・イズ・オーシャン:愛は海よりも
 2.アイ・ベター・ウォッチド・アウト・アイム・フォーリング・ラヴ・ウィズ・ユー~イッツ・ハド・トゥ・ビー・ユー:メドレー・あなたと恋におちてしまうことを用心した
 3.ノー・プロブレム:(危険な関係のブルース)
 4.セプテンバー・ソング:九月の歌
 5.ザ・ファズ
 6.タイム・アフター・タイム
 7.フローム・ロシア・ウィズ・ラブ:ロシアより愛を込めて
 8.セント・トーマス:聖トーマス
 9.ララバイ・オブ・ジ・オリエント:東洋の子守歌
 10.センチメンタル・ジャーニー:感傷の旅
 このアルバム、一種のエンタテイメントと言っていいのかな。
 だけど、デューク・ジョーダンだからこそのものである。
 「ララバイ・オブ・ジ・オリエント」は、日本で会った女性に捧げた曲だそうだ。
 この話、なんだか、記憶の片隅に残っているように思う。
 その女性のこと。
 ジョーダンは、1922年生まれだから、40年前のこととすると、50歳代と言うことになる。


“森と動物園”

2021-04-16 | 【断想】音楽

 きっと、うんざりするだけかなとためらいつつ、スティーブ・レイシーの「森と動物園」のLPに針をおとす。
 1966年のライブ、ESPからのアルバムである。
 スティーブ・レイシーの代表作でもある。
 スティーブ・レイシー(ss)
 エンリコ・ラバ(tp)
 ジョニー・ディアニ(b)
 ルイス・モホロ(ds) 
 スティーブ・レイシー・クインテットである。
 以上4名による演奏で、ヴォーカルやヴァイオリンが入っていないところが救われる。
 聞きなれた、フリー・ジャズのスタイルである。
 かつて、このブログで、このアルバムのことを書いている。
 「聞いていて嫌になる」と言うようなこと書いていたように思う。
 今回は、はじめから期待せず、警戒はしてだったので、こんなもんかという感じである。
 そんなに、嫌ではない。
 A面が、FOREST(森)
 B面が、ZOO(動物園)
 「森」と言うが、どこが森なのか分からない。
 森をどのようなものと思っているのだろうか。
  「動物園」には、奇妙な動物がいろいろいて、それぞれ、きもい声をあげているようである。
 ただ、このアルバムが評価されるのは、そうかなあとも思う。
 フリー・スタイルの音を楽しんでいるようなところがある。
 アーチー・シェップのような、妙な自己顕示が感じられないところはいい。
 さて、何時も思うことだけど・・・・。
 アイラーの音には、一貫した感情を感じる。
 レイシーの音は、何を言いたいのか、僕には分からない。
 同じ、フリーでも、まったく違うように感じる。