エピクロスがヘロドトスへ宛てた手紙(出隆、岩崎允胤訳・岩波文庫)を読む。
その手紙の内容についてエピクロス自身、「わたしの全哲学説の原則論」と述べている。
要するに、この手紙を読めば、エピクロスの哲学のポイントが分かるということである。
そんなに長いものではないので、読んでみた次第である。
大きくは、以下のテーマで構成されている。
Ⅰ 哲学研究の方法上の規則
Ⅱ 全宇宙とその構成要素
Ⅲ 感覚
Ⅳ 原子
Ⅴ 霊魂
Ⅵ 本属性と偶発性
Ⅶ もろもろの世界の生成と消滅、形状、そこでの存在物
Ⅷ 文明の進歩と言語の起源
Ⅸ 天界・気象界の事象
Ⅹ 霊魂の動揺の原因とその除去
Ⅰは、哲学の方法論に関わることが語られ、言語のことにふれている。ⅡからⅨは、主として自然科学の知見に関わる記述となっており、エピクロスの時代と現代では、そのレベルがあまりに異なり、当時の人になったつもりで読まなくてはいけないのかなと思わせるところがある。要するに、よく分からなかった。
Ⅸになって、これらの哲学と人の心境の関係が語られる。Ⅹにおいて、「心境の平静(アタラクシアー)」との表現がある。確かな知見を求め、「霊魂の動揺と恐怖とのよって生じ来った原因を正しく究明し、この原因をわれわれ自身から遠ざける」ことがアタラクシアにつながるとある。
その手紙の内容についてエピクロス自身、「わたしの全哲学説の原則論」と述べている。
要するに、この手紙を読めば、エピクロスの哲学のポイントが分かるということである。
そんなに長いものではないので、読んでみた次第である。
大きくは、以下のテーマで構成されている。
Ⅰ 哲学研究の方法上の規則
Ⅱ 全宇宙とその構成要素
Ⅲ 感覚
Ⅳ 原子
Ⅴ 霊魂
Ⅵ 本属性と偶発性
Ⅶ もろもろの世界の生成と消滅、形状、そこでの存在物
Ⅷ 文明の進歩と言語の起源
Ⅸ 天界・気象界の事象
Ⅹ 霊魂の動揺の原因とその除去
Ⅰは、哲学の方法論に関わることが語られ、言語のことにふれている。ⅡからⅨは、主として自然科学の知見に関わる記述となっており、エピクロスの時代と現代では、そのレベルがあまりに異なり、当時の人になったつもりで読まなくてはいけないのかなと思わせるところがある。要するに、よく分からなかった。
Ⅸになって、これらの哲学と人の心境の関係が語られる。Ⅹにおいて、「心境の平静(アタラクシアー)」との表現がある。確かな知見を求め、「霊魂の動揺と恐怖とのよって生じ来った原因を正しく究明し、この原因をわれわれ自身から遠ざける」ことがアタラクシアにつながるとある。