うゑぬす

2011-04-19 | 【断想】ETC
 愛の女神よ
 昂まりて
 交わりて
 懐胎し
 あたらしい命を生む
 太陽の光をあおぎ賛える
 かくて
 空に海に地に
 命はみなぎる
 女神よ
 あなたがやって来ると
 風おさまり黒雲は去る
 あなたに献げる
 地はうるわしき花を
 海の波は笑みを
 気は和み光りかがやく
 鳥たちはさえずり告げる
 あなたの到来を
 獣たちは野におどり
 河にあそぶ
 春風とともに
 愛の女神よ
 ※ルクレティウス著「物の本質について」の冒頭部分に刺激されて。

赤褐色の染井吉野

2011-04-19 | 【樹木】櫻
 毎朝、駅に向かう道の左右に小高い丘が見える。
 コナラを中心にした林となっている。
 いま、あたらし葉が出て、薄緑の林となっている。
 駅のわきの染井吉野は、ほとんどの花びらを落とした。
 赤味をおびたあたらし葉が出ている。
 赤褐色の染井吉野の木である。

DE RERUM NATURA

2011-04-19 | 読書
 エピクロスの思想を詩で表した作品と知って、読んでみようかと思った。
 現在売り切れで、重版の予定もなさそうで、ネットで古本を注文して入手した。
 ルクレーティウスの「物の本質について」(樋口勝彦訳・岩波文庫)である。
 なんとも読書欲をそそらないタイトルである。
 「事物の自然について」という別のタイトル訳を確かみた。
 もともと、約7400行の叙事詩の形をとっていたと言う。
 樋口訳のものは、散文で訳されている。
 自然科学の紹介という内容からして、やむを得ないのかと思う。
 第一巻の最初の一節だけ読んだところだ。
 愛の神、ウエヌスのことが書かれている。
 この先、どういう記述となるのか知らない。
 だけど、この部分だけを見ると、詩形に直して見たくなる。
 さて、どうしたものか。