久しぶりに倉橋由美子の小説を読む。
「酔郷譚」の七話。
倉橋由美子は、四年前に亡くなっており、生前に書いていたものである。
去年の七月に河出書房新社から出版されていたが、気づかずにいた。
倉橋由美子は、好きな作家のひとりである。
その身と心の置き方が好きなのだ。
「酔郷譚」は、確か「シュンポシオン」以降の作品の流れのなかにある。
いつものスタイルでの、いつもの話である。
倉橋由美子は、「慧君」のような「少年」が好きなのだと思う。
利発で教養があって、ちゃちな道徳にとらわれず、夢とうつつのさかいめで遊ぶような。 改めて思うに、いささかその儒教文化が色濃く出るところが気にはなるが。
第一話には、「桜花変化」というタイトルが示すように、さなざまな桜の名が出てくる。染井吉野、山桜、鬱金、大島桜、白妙、普賢象、関山・・・・・・。記憶にとどめておきたい。
写真は、夏の山桜の幹。
「酔郷譚」の七話。
倉橋由美子は、四年前に亡くなっており、生前に書いていたものである。
去年の七月に河出書房新社から出版されていたが、気づかずにいた。
倉橋由美子は、好きな作家のひとりである。
その身と心の置き方が好きなのだ。
「酔郷譚」は、確か「シュンポシオン」以降の作品の流れのなかにある。
いつものスタイルでの、いつもの話である。
倉橋由美子は、「慧君」のような「少年」が好きなのだと思う。
利発で教養があって、ちゃちな道徳にとらわれず、夢とうつつのさかいめで遊ぶような。 改めて思うに、いささかその儒教文化が色濃く出るところが気にはなるが。
第一話には、「桜花変化」というタイトルが示すように、さなざまな桜の名が出てくる。染井吉野、山桜、鬱金、大島桜、白妙、普賢象、関山・・・・・・。記憶にとどめておきたい。
写真は、夏の山桜の幹。