小学校一年の女の子とベンチにすわっていた。
私が、落ちていたエノキの枯葉を拾うと、「何してるの」ときいてきた。
「パパはね、パパじゃなかった。おじさんは、植物学者だから、ほら、この葉脈の数を見ると、何の木の葉かわかるんだよ」
私は、植物学者ではない。よくつく嘘だ。
彼女は、キタコブシの枯葉を見つけた。
「この大きな葉は」
「あそこの木の葉だよ」
「どうしてここにあるの」
「風で飛んできたんだよ。すぐそこの木だから」
僕が竹箒で枯葉を掃き出したら、別の箒を見つけて、手伝ってくれた。
私が、落ちていたエノキの枯葉を拾うと、「何してるの」ときいてきた。
「パパはね、パパじゃなかった。おじさんは、植物学者だから、ほら、この葉脈の数を見ると、何の木の葉かわかるんだよ」
私は、植物学者ではない。よくつく嘘だ。
彼女は、キタコブシの枯葉を見つけた。
「この大きな葉は」
「あそこの木の葉だよ」
「どうしてここにあるの」
「風で飛んできたんだよ。すぐそこの木だから」
僕が竹箒で枯葉を掃き出したら、別の箒を見つけて、手伝ってくれた。