「かき酢」を食べる

2008-12-19 | 【断想】牡蠣
 はじめが何時だったか覚えていないが、もう25年くらいは続いている集まりがある。
 男四人、ただ顔を合わせ、酒を飲み、語り合うという集まりである。
 仕事の関係もあっての知り合いだが、いまは、直接からむことはない。
 それぞれ、齢を重ねた。
 四人揃うのは、夏と冬の年二回。
 集まる場所は、決まっている。
 ただの居酒屋である。
 年二回だが、長年で、店のおばさんとも顔なじみになった。
 献立表に、「かき酢」とあり、注文し、一人で食べた。
 なかなかしっかりした牡蠣に感じられた。
 どこの産か聞いておけばよかった。

木葉ちれば

2008-12-19 | 【断想】ETC
 枯葉散る季節。
 夜、ベランダに出ると、隣の神社の木立のあいだに光が見えた。
 星にしては大きすぎる。月だなと思う。
 山家集から、西行の一首。
 「小倉山ふもとの里に木葉ちれば梢にはるる月を見るかな」
 時によって、心によって、見えるものは異なってくる。