銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ついでに...。

2022年02月13日 | 日記・エッセイ・コラム

これまた友人・知人話で恐縮ですが...。今度はついでにということ...。何のことかと申します
と...。文脈はこうでした、奇跡ということが起きるなら、それは何かのついでに起こる...。
奇跡と言うと何か大きな事のように思えますが、身近な幸運とか偶然の産物とかに変換し....。

目の前の事に真剣に取り組む。言葉を変えれば本気で、覚悟を持って取り組む。かつて上司
から、真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり...と何度
も聞かされた記憶あります。50を過ぎて全くその通りだなと思うに至ります。

真剣、本気、覚悟...そんな言葉重たいです。何勝手に熱くなってんの?という言葉も聞こえ
てきそうですが、とことんまで進めば行き詰まり、その行き詰まった時にふと...、気分転換
のついでに立ち寄った書店で、行き詰まりを解消するヒントに出会った等々...。

要するに奇跡(ここではささやかな幸運とでも)は、まず目の前のことを真剣に行い、行き
詰まり、何かのついでに見たり、聞いたり、感じたりしたことから生ずる...。従って不遇の時
こそ周囲を良く観察して...。思わぬところにヒントあり..。ささやかな経験則と併せて...。

Semper Paratus(常に備えあり)

2022年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、建国記念日...。前日からの嵐も銚子は雪が無く、いつものけたたましい風の音を聞き
ながら...。祝日の中、ふと訪れた友人と眼前の嵐の余波を見て、他愛もない話をしながら、
タイトルの、Semper paratus(常に備えあり)...と。何のことだ....ということですが...。

Semper paratus(ラテン語のようです)、常に備えありとは米国沿岸警備隊の信条であり
高名な公式軍歌にも出てくる一節であります。常に備えありが我らの信条・我らが誇りに
して我らが栄光・救難救助のため命懸けで戦う...。(注:軍歌?かどうかは分かりません...)

海の仕事は直接命に係わる危険なもので、一度海に出てしまえば後戻りできないので、
常に備える。これは信条にして覚悟...。反対に覚悟が無い人は携わってはいけない...こういう
ことだろうと思います。この考え方は海に限らずどの職種でも当てはまると思います。

Semper Paratus(センパー・パラトゥス:常に備えあり)非常に良い言葉に遭遇しました。
ふと訪れてきた友人が何気なく言い出した言葉。そしてタイミング...。1日経ってこの言葉
が頭から離れず...。これは天上から友人の口を経由して発せられた啓示か...と。

嵐の日に...。

2022年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は物凄い嵐で...。銚子は雪にはなりませんでしたが内陸部では大きな被害が出たと報道
にて...。衷心よりお見舞い申し上げます。銚子で雪を見たのはもう10年以上前のこと...。
ブログのバックナンバーにも記事がありました。2006年の1月でありました...。

そんな嵐であったにもかかわらず、銚子港ではマイワシ4,500㌧、サバ300㌧
(銚子市漁協速報値)の水揚げ...。漁業者、漁協はじめ関係者の方々には頭の下がる思いです。
廻船の方々に聞くと、あの嵐の中...、マグロ延縄船は太平洋上で操業しているとのこと...。

何事も経験して見なければ分からないことが多いです。あの嵐の中で操業し、水揚げし
運んで...等々。経験していない、或いは分からなければ慮(おもんばか)る...。思慮の慮で
ありますので、周囲の状況を推し量る...。慮れれば自然と敬意を払う...。

毎度同じ表現で恐縮ですが、あの嵐に太平洋上で漁をすることを考えたら、殆どの事は
何でもない(と、思える)...。自分では経験できない(しようとも思わない)けれど、その
おかげで本日も魚が食べられる...。獲る人、揚げる人、運ぶ人...皆さんに感謝...嵐の日に...。





イワシ&カモメ

2022年02月10日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子港では連日、イワシの水揚げが行われております...。だいぶサイズは小さいようで、用途は
養殖のエサ等のようです。水揚げされる魚体が小さい(イワシ等)と、待ってましたとばかりに
カモメの大群が岸壁に押し寄せて参ります...。写真下段、恐らくユリカモメかと思います。

ユリカモメ...小型のカモメで、伊勢物語など様々な文献によると本種が都鳥(ミヤコドリ)と呼
ばれていた可能性が高いそうです。名にし負わばいざこと問わん都鳥...有名な一節です。さらに
このユリカモメも渡り鳥であります。4月頃になるとロシア方面(北)に向けて飛び立つ...。

これまた以前、頭の黒いカモメが...と掲載したことがありますが、これはユリカモメが北に飛び
立つ春先に頭が黒く変異する現象なのだそうです。先般の白鳥同様、北に飛び立つ前にしっかり
と腹ごしらえして英気を養う。やがて来る旅立ちの時に向けて銚子港は絶好の訪問先であります。

銚子港の水揚げはその80%が県外船。水揚げ魚種はイワシとサバで約90%...。年末にサバが
豊漁でしたが、年が明け殆ど見掛けなくなりました..。そして現在イワシ...。ユリカモメも食べ
やすい魚(イワシ)のおこぼれ頂戴して....活発に。春の訪れが近いことを感じているようです。

渡り鳥のこと

2022年02月09日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の話題に重なりますが、渡り鳥のこと...。現在、御覧のような状況になっております。見渡す
限り、鳥、鳥、鳥...。白鳥1割、鴨と雁が9割くらいでしょうか...。白鳥は盛んに飛行訓練を繰り
返しております。立春を過ぎた今日この頃、鳥たちも春が近いことを感じ取っているようです...。

これも繰り返しになりますが、この一帯は特別鳥獣保護区。鳥獣保護区よりさらに強い規制があり
周辺の開発行為すら禁止されております。この地は歴史的に言うと、椿の湖...。干潟八万石と呼ば
れ数々の伝説を残すところ...。里山に近い原風景を醸し出しております....。

里山とは、自然と人間の居住区を分けるところ...。緩衝地帯と呼ばれることもあります。緩衝地帯
まさに読んで字の如く、利害相反する2つのものを分ける地帯のこと...。自然の掟で暮らす動植物
と人間様が共存できるよう、その地帯より先には配慮し近づかず...。そして看板見付けました...。

鶏インフルエンザについての注意喚起でありました。このことも何度か掲載したことがあります。
彼らは自然に生きている...。エサをやる、触る...等々は絶対禁止...。ただ遠くから眺めるに留める。
最近やたらと共生という言葉に遭遇します...。渡り鳥を見ながら、共生とは?....と。

かくありたい...。

2022年02月08日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、知人(先輩)からお手紙を頂きました...。お父様(自営業)の死期が近づき、ご長男
のその先輩が臨終近くになったお父様に、生まれ変わったらどんな職業に就きたい?と聞い
たら、また同じ(自営業)に...。何故?と聞いたら、楽しかったから...と。

私の父親は人生の勝利者です。私もかくありたい...そんな内容でありました。この言葉、暫く
私の頭から離れないと思います。私も若輩者ながらかくありたい。そう思いました。自らの
最後に楽しかったと言える人生...。地位、財産、名誉...等々、そんなの小さいと小さい....と。

ふと、あの場所はどうなっているだろう?彼ら、彼女らはまだいるかな?と思い、例の場所
(特別鳥獣保護区)に行って参りました。みな揃ってました...。何故か嬉しくなりました...。
毎年北方から飛来し、この場で英気を養い、時期が来たら再び飛び立っていく...。

この鳥たちのこと、私の中で何故か冒頭の逸話と重なって参りました...。言ってしまえば、
ただの鳥...。自らの人生に何ら関係しないけれど、気になる。見に行く。いる。嬉しい...。
楽しかったと締めくくれる人生とは、こんなことの積み重ねなのかもしれない。そんなことを...。

小さく...②

2022年02月07日 | 日記・エッセイ・コラム

確か三成でしたか...。その幼少期、鷹狩の休息に立ち寄った秀吉に三成はお茶を所望される。
一杯目はぬるめで量多目...。秀吉はもう一杯...と。次はちょっと熱めで量も少なく...。また
もう一杯と...なって。これは賢い子だ。ぜひ家臣に....。こんなお話だったでしょうか...。

鷹狩の休息で汗をかき、のどが渇いているだろうという事で一杯目はぬるめで量多目。次の
一杯はすでに汗も引き、お茶そのものの味を楽しみたいのだろうと...等々。サービスの基本
相手が望むものを望む状態、タイミングで...。非常に難しいことでありますが...。

さて、飲料(ペットボトル)の小型化に限らず、あらゆる産業で小型化はキーワードになって
いるようです。ウインナーが包装され2個束テープで結ばれた、あの見慣れたパッケージも
改められ平袋になっています。あの上部の数センチをカットすると全体で~%コスト減...。

コストよりも、石油製品(ポリエチレン等)削減...、そんな狙いがあるようです。あれこれ
話が飛びましたが、冒頭の小さく、狭く、深く、濃く...、コロナ禍によって仕方なく。では
なく、これから来る新時代にむけてのヒントが満載されているように思います...。


小さく...①

2022年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム

かつて、大・広・浅・薄から、小・狭・深・濃...と掲載したことが有ります。何のことかと
申しますと、大きく、広く、浅く、薄く...これが大企業や大都会...の考え方とすれば、中小
零細や地方は、小さく、狭く、深く、濃く...こう考えながら行動してみよう...と。

今から15年前くらいの掲載かと思います。然らば今は?と問われれば、全く同じ、むしろ
その傾向が非常に強いです...。コロナ禍で行動範囲が小さく(狭く)、自己と向き合うこと
深く家族や親しい方々との絆が深くなる...。コロナ禍が来ることなど想定してませんでしたが...。

そのコロナ禍にて、例えば会社の商談時にお茶を入れる習慣が廃止され、一人1本ペット
ボトルを出すようになった...。商談時間は短く制限されるので、通常の500mlだと飲み切れ
ない...。最近、小型容器の需要が急拡大している...。そんな話題、TVで見ました...。

ただ小さくした。...だけでなく、例えばお茶なら、通常サイズがスッキリして最後まで飲み
切れる味にしたのに対して、小さいサイズはちょっと濃くして、量が少なくても飲みごたえ
がある味に変更する等々...。ある戦国武将の幼少期の逸話思い出しました...(続きは次回に)


キンメ!

2022年02月05日 | 日記・エッセイ・コラム

もう1日...ご容赦下さい。本日も食べ物のこと...。銚子釣りキンメ、しかもダブル...。銚子
にいるからこその贅沢かもしれません...。銚子の釣りキンメ、もはや解説不要と思います。
千葉県のブランド水産物認証第一号で、資源管理等、様々な分野の先駆的取り組みの数々...。

キンメは太平洋銚子以南には広く生息しており、銚子はその北限なのでもっとも脂が乗って
美味しい...。網で獲らずに立延縄(たてはえなわ)と呼ばれる手法で、1尾、1尾丁寧に
釣る...。しかも針の本数等々、こと細かく制限し資源を管理(大切に取り扱う)...。

正直に言って、第一期銚子生活期(生まれてから高校卒業まで)にキンメを食べたという
記憶がありません。むしろ(甚だ非礼な表現ですが)赤くて気味の悪い金魚みたいな魚...。
そんな印象でした。キンメが美味しいと知ったのは東京在住時。お恥ずかしながら...。

第二期銚子生活期(36歳~現在)は、水揚げ直後の鮮度最高の逸品を、煮たり焼いたり
刺身で、さらには究極のしゃぶしゃぶで...。堪能させて頂いております。写真の方向が
逆でありました(反対側から写したので)、魚の頭は向かって左に...。失礼しました。

地魚フライ・てんぷら

2022年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム

毎度、食べ物のことを書き始めますととめどがなくなる...そんな習性のようです。何卒ご容赦
下さい。感動的なアナゴに続いて、本日は地魚フライ(写真のエビは違いますが)。他所でも
地魚てんぷらが名物になっていたりします。これ非常に喜ばしいことです。地産地消です...。

従来、魚惣菜の原料と言えば、①数がまとまって揚がること、②品質が安定していること。
③価格が安いこと...。この①~③を満たすもの=輸入品と言う構図でありました。今後もそれ
が続くと思いきや、世界的な食糧事情の変化から、ちょっとおかしいぞ...というのが昨今の状況。

情緒の世界で地産地消、地元のものを食べましょう。ではなく、こういう魚を食べないともはや
魚を食べることができなくなるかもしれませんよ...こういうこと。脂が乗ってない、小骨が多い
ああでもない、こうでもないと言わず工夫を...。この領域 先人の知恵に学ぶところ大です。

脂が乗っていない魚は油分を補う料理にすれば非常に美味しい...。ことは分かっていながら、
選択肢が多いという事はある意味、罪な状況です。今まで選択肢が多く、何もそこまでしなく
ても...。銚子港の水揚げ魚種は200種類以上...。食べ方変わると価値(観)変わる...であります。

煮アナゴ!

2022年02月03日 | 銚子のうまいもの

お世辞抜きに、今まで食べて来た中で最高の逸品でありました...。写真、煮アナゴ...。銚子で
揚がったアナゴを煮た...。ただそれだけ...。ただそれだけと言う表現は非礼かと思いますが、
究極的に美味しいものは単純なことに帰結する(原料の鮮度、吟味、基本に忠実な料理技法等)

一つ付け加えるならば、それを作った料理人さんの人柄...。もっというと人生(観)そのもの。
甚だ生意気ながら、最初の一口で感じたこの味の率直な感想です。それを東京の高級店で食した
のではなく、何気ない日常の中でのお裾分け...。地域生活の豊かさの一つと思います。

少々古い資料で恐縮ですが、銚子港の水揚げ統計(令和元年)を見ると、アナゴは主要魚種の
水揚げに区分されず、扱いは“その他”でありました。水揚げ量・金額ともに銚子港水揚げの、
それぞれ10%前後でありますが、この領域が地魚...。地域の特徴を表すものかと思います。

この領域、200種類以上と言われています。先日、バリュー・チェーンについて掲載しまし
たが、まさにこの領域でもあります。鮮度の良い原料だけでなく、中間流通、料理人さんの腕
はじめすべての連携プレー...。最高のアナゴを食し、地域とは何か?改めて考えさせられました。

バリュー・チェーン③

2022年02月02日 | 日記・エッセイ・コラム

数々の調査の結果、300円/1缶で行けそうだという事になりました。今でこそ高額缶詰は
一般化しておりますが、10年前はまだまだ...。缶詰=100円という固定観念から抜け出せ
ずにおりました。しかしながら調査では非常に好感触を得ておりました...。

東日本大震災の直後で、備蓄意識が高まったことも一因と思われますが、何より驚いたのは
缶詰をそのまま食べるのではなく、何かしらひと手間を掛けるという人が多かったこと...。
これまた達人に協力頂きレシピや販促物作って販売...。地元は苦戦も首都圏販売好調....。

販売価格300円から、販売店さんの販売手数料を差し引き、流通コスト等を考慮すると、
浜値は従来の40%前後上げられることが判明しました。俗に言う、売上を上げる。ではなく、
売上“が”上がるの好例であります。チェーン全体が押し上げられ結果、部分の収入増える...。

浜値は上がったのですが、漁師さん方から缶詰が300円って高くねえか...と。意地悪で発せら
れたのではなく、繋がりが分からなかっただけ...。缶詰の価値が100円のままだと、浜値は
昔に逆戻りですよ...。今でも親しくさせて頂いている漁師さん方とバリュー・チェーンのこと...。

バリュー・チェーン②

2022年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

早いもので本日から2月であります...。写真は旭市(飯岡町)刑部岬、日本の夜景100選
とのことで、特にこの季節...寒さも相俟ってさらに神々しい風景を醸し出しております。さて
バリュー・チェーンのこと。10年ほど前に行った水産缶詰の取り組み事例から...。

魚市場で水揚げされるも価値を見出されず、浜値が数十円/kgと言う魚がありました。
脂が無い、小骨が多く食べにくい。他に多くの魚があるのだからそんな魚食べなくたって...。
そんな感じ。ただし銚子港...。地域の達人から、この素人集団、恥を知れ....と。

魚のプロ(あるいは目指す人)が、これは美味しいこれはマズイと固定観念で何の努力もせず...。
銚子の魚を知り尽くした料理人さんのお店に連れていかれて、この魚を使った美味しい料理の
数々....。この美味しい魚は何ですかと聞いたら、お前らが見向きもしないその魚だ...と。

これまた地元の魚を知り尽くした缶詰メーカーさんにも協力頂き、出来上がった缶詰....絶品
でありました。このままでは自己満足。次の段階は、売価設定でありました。価値=最終消費者
が買ってもよいと判断頂ける末端価格はいくらか?....。(続きは次回に)