銚子・角巳之・三代目

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海へ

2006年05月01日 | 日記・エッセイ・コラム

000_0956_2 波崎の漁港に行ったらこんな看板を見つけました。“若者よ海へ”です。農業、畜産業も後継者問題は深刻、漁業も同様である事は肌で感じてますが、具体的にどんな状態なんだろうと思いました。農水省の漁業センサスを見ると、平成元年から平成15年の15年間で漁業従事者は約40%減。現在の漁業従事者に占める60歳以上の割合は何と46%です。魚介類の消費量はここ数年横ばいで年間一人当たり13㎏、ただ魚介類の自給率は昭和39年の113%をピークに減少を続け、平成15年は57%。一方輸入は増え続け、日本は世界一の水産輸入大国。全世界の水産貿易量の22%を消費しております。日本に漁船は約21万隻あり、漁業集落は約6300ケ所。海岸線170mに1隻の割合で船があり、5.5kmあたりに1ケ所漁業集落が存在している。この現実から海の環境監視とか生態系の保全とか、そんな水産の多面的機能の発揚を。とセンサスには書いてありました。大きな視野で見た水産業の姿です。いつも自分の周りの小さな小さな世界にいますので、時には大きな視野で見てみようと思いました。求人もバブルの頃に近いとか、団塊世代の大量定年とか、何も農業、漁業、畜産業なんかに行かなくたって、もっと待遇の良い仕事は沢山あると言われそうで...。10数年前(バブル期でした)、大学の恩師に世界の一流国は食糧自給国。若者が食糧自給という概念を忘れるとその民族の将来は無いぞと言われた事を思い出しています。