銚子・角巳之・三代目

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田植え

2006年05月07日 | 銚子の風景

000_1037_1 5月になって各地で田植えが始まってます。写真は銚子の隣、旭(あさひ)市と匝瑳(そうさ)(旧:八日市場・ようかいちば)市の間あたりの風景です。田舎に住んでいるとこれらは日常の風景なのですが、ご飯が田植え~稲~という過程で出来ている事をご存じないお子さん達がいると聞きました。冗談だと思いましたが、都会生活者が人口の80%を占める時代、あながち冗談ではないのかもしれません。そんな都会の方々も水田の美しさに心を打たれると言いますし、外国からのお客様も日本の水田の美しさは素晴らしいと感嘆の声を上げます。この美しさは放置された水田では見ることが出来ず、農家の方々が農作業を行い“続けて”いる事の副産物として現れているのです。農業の多面的機能の話しを持ち出すまでも無く、主食のコメ、その水田が美観とともに日本に存在し続ける事。これに勝る財産はありません。最近はコメ離れが加速し、年間一人当たりの消費量が急激に落ち込んでおります。コメの消費が落ち込んで減反が進むと、この美しい風景も消えてしまいます。茶碗一杯のご飯は稲約3株分だそうです。その3株の周囲には多彩な動植物が暮らし日本独特の美しい田園風景を作り出します。お隣の韓国ではWTO体制に自国の食糧自給の危機を感じコメの消費量が回復していると聞きました。最近はコメ粉のパンや焼酎など様々なコメ製品もあります。この茶碗一般のご飯が稲3株。そんな事を考え、また水田に目を転じてみると、また違った風景が見えてくるかもしれません。