銚子・角巳之・三代目

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漕出式(こいでしき)②

2022年01月13日 | 日記・エッセイ・コラム

30年前はサバ、15年前イワシ、ここ数年サンマ....。まだ全貌が解明されていないようですが
15年前後で繰り返される魚種交代という現象があります。過去30年の水揚げ統計を見ても
ほぼ一致しております。サバ、イワシ、サンマ...どれかが獲れないときはどれかが豊漁...。

この流れで言うとサンマは数年前から魚種交代局面に入っていて、これから数年は不漁と考え
るのが自然...。さらに沖合で外国船籍による乱獲等も懸念され...。先般報告されたサンマ水揚
量は全国で1万9,000㌧...。この数字は6年前の銚子港一つの水揚げ量と同じ...。

銚子船籍のサンマ船は3隻にまで減少しておりましたが昨年末、そのうち1隻が廃業された
ようです。銚子港の歴史を作ったサンマ船...、本来であれば今回も誇らしく大漁旗を立てて
漕出式に向かうはずが...。昨年の銚子港のサンマ水揚げ量は476㌧(発表資料より)でした。

数万㌧から数百㌧に...。万の単位で数字が上下する...。自然、金額も大振れする訳ですし、
カタクチイワシに至っては統計ゼロ...でありました。水揚げそのものが無かったということで
あります。漁業経営の怖さを目の当たりにしております。続きは次回に。