虎に因んだことわざ、非常に多いです。まずは虎の威を借る狐....。これは嫌だなと思いながら
知らず知らずに自らがキツネになっていることも...。大事なものを虎の子と言ったりするし、
虎穴に入らずんば虎子を得ず...の例えあるように、何かを得ようと思えば応分の危険も....。
虎の尾を踏むとは、非常に危険なことをするの意ですが、案外やってしまう...。原因の殆ど
は無知...。その行為が怖いと理解していない。虎口を脱するとは危険から逃れるの意ですが、
虎口を逃れて竜穴に入るとは、危険から逃れたのにまた危険地帯に。これは勘弁...。
苛性は虎よりも猛し...とは、悪い政治は虎よりも怖いの例えであるし、市(いち)に虎あり
は事実無根の事でも、大勢の人が口にするようになると本当になってしまう。虎を野に放つ
とは危険なものを放っておくこと。張子の虎は虚勢を張って威張る人...等々。
虎を描いて猫に類す...。立派過ぎるものを求めて失敗するの例えですが、同じ猫科だからと
言って引っ張り出してしまいましたが、虎は虎、猫は猫であります。虎の例えは強さの象徴
ながら大きな危険を孕む。これを胆に銘じ寅年の行動指針と致します。