苦労人が活躍するのって良いものですね。今週行われていた『日本プロ選手権日清カップ』の最終日でプロ16年目の39歳、河井博大が68で回って通算9アンダーの275で優勝した。ツアー初勝利を国内三大大会制覇で飾り、賞金3000万円と来季から5年間のシード権を獲得した河井だが、中学3年でゴルフを始め、瀬戸内高校では田中秀道の1年後輩。日本大学を経て広野GCで研修生となり1996年にプロテストに合格した。 ‘00年に初シードを獲得するが、翌年陥落。その後はQTでも失敗することが続いた。久しぶりに出場権を得た’06年に再びシード入りするが、またも1年で手放してしまう。’06年にはパーオン率1位に輝くなどショットの安定度は高いが平均パット数は例年100位台とグリーン上で苦戦。それが安定した成績につながらない原因だった。
QT8位で臨んだ’09年は前半戦でトップ10に2度入り、3年ぶりにシード奪回。’10年は過去トップ10が3度と相性のいい『つるやオープン』の最終ホールでカラーから10数mを決めてバーディを奪い、自己最高の単独3位となった。その後も着実に賞金を積み重ねて初めてシードを守っていた。その昨年もパーオン率は4位と相変わらず安定していたが、課題の平均パットは82位であった。今回は石川遼が以前使っていたパッティング矯正器を9日に購入し、それが絶好調のパターに繋がったようだ。人の運とはこういものだろう。 おめでとう河井!
激闘を見せた【第6回ヴィクトリアマイル】を振り返る。勝ったのは昨年の牝馬3冠を制した蛯名騎乗のアパパネ。レースは北村宏司騎乗のオウケンサクラが豪快に逃げるハイペースで、注目のブエナビスタ、アパパネは中団からの競馬となった。直線、残り200メートル付近でアパパネが先に先頭、ブエナビスタがすぐ後ろから追い込む形となった。ただ差はなかなかつまらず、アパパネがクビ差しのいでGI5勝目を挙げた。3着には内から伸びた3番人気のレディアルバローザが入り、上位を人気馬が占める堅い決着となった。勝ったアパパネだが、正直ここまで強いとは思っていなかった。負けたブエナビスタもさすがに強く、この2頭の優劣はマイル適性と血統だろう。まだまだ良くなりそうなアパパネ、ぜひ【安田記念】を使ってほしいものだ。負けたブエナビスタは1800~2000mがベストなのだろう。それでも一度岩田が騎乗していたら、結果は替わっていたかもしれない。惜しかったのは福永騎乗のレディアルバローサとウィリアムズ騎乗のグランプリエンゼル。2頭とも完璧な競馬を見せた。ただ残念なのは上位2頭が強すぎたということだろう。僕が推奨したエーシンリターンは14着。やはり休み明けでGⅠは敷居が高すぎた。完全な敗北、反省しています。
勝ったアパパネは、父キングカメハメハ、母ソルティビッド(母父Salt Lake)という血統。キンカメ産駒のJRAGⅠは昨年の【JC】(ローズキングダム)以来、通算7勝目。重賞は今年の【中山牝馬S】のレディアルバローザ以来今年5勝目、通算では19勝目となった。
鞍上の蛯名正義は【ヴィクトリアマイル】初勝利。JRA重賞は、昨年【秋華賞】のアパパネ以来通算93勝目、GⅠは18勝目となった。管理する国枝栄調教師もこのレース初勝利。JRA重賞は昨年【秋華賞】のアパパネ以来27勝目、GⅠは通算10勝目となった。尚、アパパネは通算12戦7勝。重賞は’09年【阪神JF】、’10年【桜花賞】、’10年【オークス】、’10年【秋華賞】に続いてGⅠ・5勝目となった。
今日はメイン前のレースに万馬券2本獲ったものの、メインが空振りして終わってみればトントン。どうも最近こういうことが多い。何とかしなければ・・・。今日のWIN5は3レース目の新潟で撃沈(2,3着)。ただ京都メインも2,3着、【ヴィクトリアマイル】も2、14着とそれ以降も外れていた。ただなんとなく惜しいと思っているのは、僕だけ!?(先週は4レース的中)