まずはゴルフから。女子メジャー最終戦《AIG女子オープン(全英女子)》 3日目。大会2勝(2008年、12年)の申ジエが11位から出て7バーディ、2ボギーの「67」をマークし、通算7アンダーとして単独首位に躍り出た。昨年大会は3位。12年ぶりの大会制覇に向け、絶好の位置で最終日を迎える。昨年大会覇者のリリア・ヴが通算6アンダー2位で続いた。後続に3打差の首位で出た世界ランキング1位のネリー・コルダは「75」とスコアを落とし、通算5アンダー3位に後退した。《パリ五輪》金メダルのリディア・コー(ニュージーランド)、ジェニー・シン(韓国)が通算4アンダー4位。5打差5位でムービングデーを迎えた西郷真央は2バーディ、3ボギーの「73」と1ストローク落とし、通算2アンダー10位に後退した。首位との5打差は変わっていない。2位から出たチャーリー・ハル(イングランド)、ともにこの日のベスト「66」をたたき出したエスター・ヘンゼライト(ドイツ)、アルベイン・バレンズエラ(スイス)らが並んだ。決勝ラウンドに進んだ日本勢9人のうち、この日アンダーパーでプレーしたのは60位から出た畑岡奈紗だけで通算3オーバーの43位に浮上した。もし申が2008、12年に続く大会3勝となれば、カリー・ウェブ(オーストラリア/1995、97、2002年)、シェリ・スタインハワー(1998、99、2006年)と並ぶ最多。ただ、2001年のメジャー昇格後の3勝は前人未到の快挙だ。12年ぶりの優勝も、大会最長ブランクを更新することになる。日本勢はもちろん、申ジエにも注目!
米国男子プレーオフ第2戦《BMW選手権》3日目。ランク最下位50位のキーガン・ブラッドリーが単独首位で最終日を迎える。10アンダー2位から8バーディ、6ボギーの「70」で回り、通算12アンダー。昨年の《トラベラーズ選手権》以来となる今季初勝利に王手をかけた。3打差の首位で出たアダム・スコット(オーストラリア)は4つスコアを落として迎えたバックナインで挽回し「74」。11アンダーの2位に踏みとどまった。24歳のルドビグ・オーベリとアレックス・ノレンのスウェーデン勢がともに10アンダー3位につけた。 今季メジャー2勝でポイントランク2位のザンダー・シャフェレが「67」をマークして、地元コロラド州出身のウィンダム・クラークと同じ7アンダー5位に浮上。ランク1位のスコッティ・シェフラーは2バーディ、4ボギーの「74」とスコアを落とし、1オーバーの35位に後退した。1アンダー29位タイから出たロバート・マッキンタイア(スコットランド)がハーフターン時に背中痛で棄権した。ブラッドリーとスコットのベテランにスウェーデン勢、そして今年好調のシャフェレとクラーク。優勝争いが面白そう。
国内女子ツアー《ニトリレディスゴルフトーナメント》最終日。首位から出た桑木志帆が4バーディ、2ボギー「70」でプレー。通算12アンダーで6月《資生堂レディス》以来のツアー2勝目を挙げた。同週開催のメジャー《AIG女子オープン》出場を見送って臨んだトーナメントで結果を出した。今月20日に25歳の誕生日を迎えた鶴岡果恋は3バーディ、1ボギー「70」で、ツアー2勝のペ・ソンウ(韓国)と並び11アンダー2位。ツアー初勝利に1打及ばなかった。ベテラン上田桃子は「70」で宮澤美咲、森田遥、政田夢乃と並ぶ10アンダー4位。アマチュア優勝を狙った横山珠々奈は「71」で、首位から出た脇元華と同じ9アンダー8位に終わった。やっぱり桑木が強かった。鶴岡、脇元はまた初優勝に届かなかった。特に鶴岡はもう少しパターが入れば…次頑張れ!
国内男子ツアー《SansanKBCオーガスタ》最終日。今季LIVゴルフに参戦中の香妻陣一朗が2022年《東建ホームメイトカップ》以来の国内ツアー3勝目をあげた。単独首位からスタートしたこの日は5バーディ、2ボギー「69」でプレーし、通算19アンダー。「65」で首位に並んだ未勝利の小斉平優和とのプレーオフに入った。2ホール目で1WショットをOBとした小斉平に対し、パーセーブして勝負を決めた。鍋谷太一が「64」で、南アフリカのショーン・ノリスと並ぶ通算18アンダー3位。石坂友宏と大岩龍一が通算16アンダー5位に並んだ。宮里優作と杉原大河が通算14アンダー8位。小平智が通算5アンダー38位、石川遼は通算1アンダー56位で大会を終えた。これが世界との差か。優勝した香妻が参戦しているLIVゴルフのシード権を獲得できるのはポイントランキング上位24人。25~48位の選手は『“オープンゾーン”と呼ばれ、トレード、もしくはチームから出される可能性に直面することになる』という資格内容になっている。現在45位の香妻は順位を下げずに48位以内に残れば13あるチームのキャプテンがチームに招き入れれば出場できる。まぁなかなか厳しい状況だが、この優勝でまたやる気が出てきたはず。香妻頑張れ!
今日の重賞を振り返る。札幌11Rで行われたサマースプリントシリーズ第5戦【キーンランドC】は、D・レーン騎乗の2番人気サトノレーヴ(牡5・堀宣行厩舎)が快勝。【函館スプリントS】に続く連勝でサマースプリントシリーズ王者に大きく近づいた。タイムは1分7秒9。好スタートから道中4番手を追走すると、直線でゴーサインに鋭く反応。一気に抜け出して後続の追撃を振り切った。1馬身1/2差の2着にエイシンスポッター(8番人気)、さらにハナ差の3着には道中最後方から猛然と追い込んだオオバンブルマイ(7番人気)が入った。
勝ったサトノレーヴは昨日も書いたが僕が今年スプリンター界の中心となると思っている馬。とにかく底が割れるまで狙い続ける!3連複、万馬券的中!
サトノレーヴは父ロードカナロア、母チリエージェ(母父サクラバクシンオー)という血統。北海道日高町・白井牧場の生産馬で、馬主は里見治氏。通算成績は9戦7勝。重賞は今年の【函館スプリントS】に続き2勝目。堀宣行調教師、D・レーンともに【キーンランドC】は初勝利。
一方、新潟11Rで行われた【第44回新潟2歳S】は、北村友一騎乗の6番人気トータルクラリティ(牡・池添学厩舎)が4番手の外めを追走すると長い直線でグングン伸び、外からきたコートアリシアン(1番人気)との競り合いを半馬身差制しデビューから無傷の2連勝を飾った。バゴ産駒のJRA重賞制覇は2021年9月26日の【神戸新聞杯】(ステラヴェローチェ)以来、約3年ぶりのこと。タイムは1分34秒2。2着からさらに3馬身差遅れた3着にプロクレイア(5番人気)が入った。
勝ったトータルクラリティは自分から動かしていってしぶとさを生かす競馬を魅せた。来年の【菊花賞】当たりが面白そうかも…。
トータルクラリティは、父バゴ、母ビットレート(母父スペシャルウィーク)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。通算成績は2戦2勝。重賞は初勝利。池添学調教師、北村友一ともに【新潟2歳S】は初勝利となった。
今日の一口馬はアルヴァレスが新潟4R 【3歳未勝利】(1200mダート)に原優騎乗で出走し結果4着。鞍上の原は「ゲートのなかも落ち着いていて、しっかり駐立できてはいたものの、今日は思いのほかテンにダッシュが利かず控える形での競馬となりました。それでもブリンカーがしっかり利いているためか、集中力が途切れることはなく、凄く前向きな姿勢で走れている。追ってからの反応、感触も悪くありませんし、こういった形も合っていそうです。先生からはこのまま新潟競馬場に滞在させて連闘する予定と聞いているので、もし乗せていただけるようなら、来週リベンジできればと思っています」とのこと。来週がラストチャンス、敷居は高いが何とが頑張ってほしい。それからもう一頭。ヴェルトラウムはなんと出走予定だった新潟12Rがレース直前になって中止。落雷の可能性があり、安全な競馬の実施が困難であると判断されたためだが、代替競馬および続行競馬は実施されないとのこと。仕切り直しだ!