いやいや【ダービー】最終便に面白い2頭が名乗りを挙げた。まずは京都で行われた【第59回京都新聞杯】。勝ったのは、武豊騎乗の3番人気クレスコグランド。中団追走から、先に抜け出した2番人気ユニバーサルバンクをゴール直前でハナ差交わして優勝した。勝ちタイムは2分13秒5。さらにアタマ差の3着に10番人気サウンドバスターが入り、重賞2連勝中で単勝1.7倍の1番人気に推されていたレッドデイヴィスは10着に敗れた。勝ったクレスコグランドは1月5日にデビューし、4戦目で初勝利。前走の【ムーニーバレーRC賞】を制し、初勝利から3連勝で重賞初制覇を果たした。通算成績：6戦3勝(重賞1勝)。勝ったクレスコグランドはレースぶりがいい。末脚も鋭いし、馬込みもOK。おまけに伯父にマンハッタンカフェのいる良血、距離も問題ないだろう。惜しかったのはユニバーサルバンク。あまりにも大きいハナ差だった。賞金で出走を期待したいが厳しい感じだ。僕が推奨したパッションダンスは6着。いい末脚で追い上げたが4角での反応が鈍かった。まだまだ成長過程。これから楽しみだ。
勝ったクレスコグランド(牡3・石坂厩舎)は父タニノギムレット、母マンハッタンフィズ（母父SS）という血統。半姉にアプリコットフィズ、伯父にマンハッタンカフェがいる。タニノギムレット産駒は【東京新聞杯】のスマイルジャック以来今年のJRA重賞2勝目、通算では17勝目となった。
鞍上の武豊は今年の【中京記念】のナリタクリスタル以来JRA重賞3勝目。通算では270勝目となった。管理する石坂正調教師は昨年の【シリウスS】のキングスエンブレム以来通算21勝目の重賞制覇となった。
もう一頭は陣営の執念が実った【プリンシパルS】を制したウィリアムズ騎乗のトーセンレーヴ。中団追走から、直線では内目の馬群を割って伸び、8番人気ムーンリットレイクをクビ差交わして優勝した。勝ちタイムは2分01秒0。さらに1.1/4馬身差の3着に3番人気カフナが入り、2番人気ターゲットマシンは10着に敗れた。なお、勝ったトーセンレーヴには【日本ダービー】の優先出走権が与えられる。このレース驚いたのは鞍上のウィリアムズが【青葉賞】と全く同じような馬込みのレースをしたことだ。もっと安全策を採ると思っていたが・・・。そして執念の勝利。前が開くという運も味方に付けたような勝ち方であったが、力がないとできないレースで、ましてこのような運を持っていることが凄い。【ＮＨＫマイル】から【ダービー】馬になる馬もいる。調整さえうまくいけば【ダービー】でも有力候補となるだろう。
勝ったトーセンレーヴ(牡3・池江厩舎)は父ディープインパクト、母ビワハイジ(母父Caerleon)
という血統。半姉にはご存知ブエナビスタがいる。通算成績は5戦3勝。ちなみに2着のムーンリトレイクは2戦目で大魚を逃したが、素質は相当高い。僕が推奨したステラロッサは見せ場なしの11着。1月からの使い詰めが響いたのか惨敗。大外、馬場、展開も全て合わなかったようだ。
では明日の予想。【ＮＨＫマイルＣ】は《my注目馬》が4頭出走する。内枠から9番ヘニーハウンド、13番グランプリボス、14番アイヴィーリーグ、17番コティリオンである。その中から僕が選んだのが9番ヘニーハウンド。【NHKマイルC】は将来の【スプリンターズS】【高松宮杯】に進む馬が走りやすい。ファイングレイン、キンシャサノキセキ、ダノンシャンティローレルゲレイロなどがいい例だ。そう考えると前走の【ファルコンS】は圧巻。このレースを見て距離伸びてもいいと感じた馬で距離は問題ないとみる。とにかくスケールが大きい走りをする馬でここでは頭ひとつ抜けていると観ている。鞍上のピンナも2日目なら大丈夫だろう。イタリアNO.３はリスボリと同レベル。なんら心配ない。相手は前述の3頭だが、内枠に入った1番リアルインパクト、血統魅力（フジキセキ産駒）の4番エーシンジャッカル、16番アドマイヤサガスも抑える。
新潟メイン【新潟大賞典】は6番アドマイヤメジャー。【垂水S】が終了したときは“秋はG１級”と惚れた馬である。そこから成長がいまいちだが、まだまだ見捨てるわけにはいかない。JRAハンデキャッパーもその辺は僕と同じで、トップハンデの57㌔を課している。正直嫌な条件ではあるが、その力を信じてみる。
京都メイン【都大路S】は12番リーチザクラウンでほぼ間違いないだろう。1800mでもこのメンバーでは頭ひとつ抜けている。普通に走れば、まず馬券圏をはずれることはないだろう。馬主の西山さんも買い取ったばかりで力が入っているらしいので、それも買い材料だ。穴は大外15番ホワイトビルクリム。実力馬が徐々に復活。京都も得意だ。
明日は母の日である。毎年8－8が気になるのだが、迷ったら・・・。【NHKマイルC】は美味しいかも。
