熊本一歩届かず。《J1参入プレーオフ決定戦》はロアッソ熊本は1-1で京都サンガFCと引き分け、上位の京都が勝利するプレーオフ(PO)の規定により、J1初昇格を逃した。試合はボール支配率で上回り、枠内シュートも互角の7本と健闘した。とはいえ、負けは負け。夢は先延ばしとなった。九州のライバル・大分がJリーグ史上初となるJ3を経験してのJ1復帰を果たした18年。くしくも、熊本は08年のJ2昇格後初めてJ3降格の屈辱を味わった。前年の17年は他力ながら21位でギリギリ残留していたが、16年4月の熊本地震の影響もあって弱体化して以降、勢いを取り戻せないままもがき続けてきた。14年度決算では債務超過に陥り、クラブ存続の危機もあった。だが、広島で強化部長や社長を務め、育成面で評価があった織田秀和氏(61)が18年にGM就任して、徐々に息を吹き返していった。20年に就任の大木監督が清水、京都監督、日本代表コーチなどを務めた豊富な経験を基に鍛え上げた。ただ来年なら大丈夫かというと、そう甘くないのがJ2の世界。熊本の22年度決算見込みは収入約7億円、チーム人件費約3億円の緊縮財政の中、リーグ4位と躍進を遂げた。だが、来季も資金不足により、過度な補強や外国人の獲得はしない予定。編成に関しては、これまで通りお金をかけず、向上心やハングリー精神を持つ大学生の獲得や、ユースからの昇格などをベースにする方針だ。J1を狙うには主力の残留が望まれるが、J1からのオファーがすでに届いた選手もおり、他クラブの“草刈り場”になる可能性も高い。熊本頑張れ!
ゴルフの話。《伊藤園レディス》最終日。首位と2打差で出た山下美夢有が1バーディ・ボギーなしの「71」をマークし、トータル12アンダーで逆転V。今季4勝目を果たして今季のメルセデス・ランキング1位が確定し、自身初の年間女王戴冠となった。21歳103日での年間女王戴冠は、2007年に21歳165日で賞金女王を戴冠した上田桃子を抜き、史上最年少。トータル11アンダー・2位に岸部桃子。トータル10アンダー・3位に上田桃子、トータル9アンダー・4位には昨年覇者の稲見萌寧が入った。《全米女子アマ》覇者の馬場咲希は、トータル2アンダー・30位タイでフィニッシュ。ローアマチュアを獲得した。今年の山下本当に強かった。正直今年の最初は西郷がぶっちぎると思っていたが、山下の安定感が光った。おめでとう!美夢有ちゃん!
国内男子ツアー《三井住友VISA太平洋マスターズ》最終日。僕が昨日優勝は無理だろうと書いた石川遼が2019年12月の《日本シリーズJTカップ》以来、約2年11カ月ぶりに日本ツアーで優勝した。ツアー通算18勝目。ともに7アンダー2位から「69」をマークして通算8アンダーで並んだ星野陸也とのプレーオフに突入し、2ホール目で競り勝った。 2010年、12年に続く10年ぶりの大会3勝目。尾崎将司、中嶋常幸、リー・ウェストウッド(イングランド)と並ぶ大会最多勝利数となった。通算7アンダー3位に岩田寛と勝俣陵の2人。通算6アンダー5位に河本力が入った。2週連続優勝を狙った堀川未来夢はチャン・キムと並んで、通算5アンダー6位。優勝するだろうと思っていた単独首位で出た蝉川泰果は1バーディ、5ボギー1ダブルボギー「76」と崩れ、通算4アンダー8位とした。賞金ランキングトップの比嘉一貴は通算イーブンパー19位、前年大会覇者の谷原秀人は通算2オーバー28位だった。中島啓太は通算3オーバー35位で4日間を終えた。まさか優勝できるとは…でももっと強い石川遼になって、若手の壁になってほしい。っていうか、松山英樹と同学年、もっと頑張れ!
今日は府中で競馬観戦。今日の競馬を振り返る。阪神11Rで行われた【第47回エリザベス女王杯】は、C・デムーロの4番人気ジェラルディーナ(4歳・斉藤崇史厩舎)が後方でレースを進めると、直線で外から一気に伸びて各馬を差し切り快勝。秋の牝馬頂上決戦を制し、初のGⅠタイトルを獲得。父母合わせてGⅠ13勝の超良血馬が、牡馬混合の【産経賞オールカマー】に続く連勝で完全に開花した。タイムは2分13秒0。同着となった1馬身3/4差の2着にはD・レーンのウインマリリン(5番人気)、M・デムーロの3歳馬ライラック(12番人気)が入った。なお、1馬人気の3冠牝馬デアリングタクトは6着、秋華賞馬スタニングローズは14着に敗れた。
勝ったジェラルディーナはさすがクリスチャンだなという騎乗。難しい18番枠を苦にせず、向こう正面で流れに乗れていた。でいつでも動ける位置にいて、完ぺきな瞬発力を見せた。馬場も合ったかもしれないが、本当に強い競馬だった。2着同着ウインマリリンもさすがD.レーンという騎乗。いいスタートを切って、自然な流れでいいポジションが取れていた。完ぺきな競馬だったが、今日は一頭強いのがいただけ。2着同着ライラックは今日の馬場があったとはいえ、凄い脚を見せた。惜しかったのは4着アカイイト。馬場も合うのだろうが凄い脚で追い上げた。去年のようにまくってたら、馬券になっていたかも・・・。5着ナミュールは正面と、1コーナーから2コーナー、3コーナーから4コーナーと、3回ぶつけられる不利があった。それでも5着に来るのだから力はある。
6着デアリングタクトはスタートが良く、しっかりポジションを取ることができていたが・・・。最後は鞍上の差か。
ジェラルディーナは、父モーリス、母ジェンティルドンナ(母父ディープインパクト)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は16戦6勝。重賞は今年の【産経賞オールカマー】に次いで2勝目。【エリザベス女王杯】は斉藤崇史調教師、C・デムーロともに初勝利となった。実は昨日の本線馬券は大外れだったのだが、今日みたいな馬場は外国人騎手が強いと思い外国人騎手の馬券を購入して、3連複的中した!
福島11Rで行われた【第58回福島記念】は、トップハンデタイ57㌔を背負った国分優作の10番人気ユニコーンライオン(牡6歳・矢作芳人厩舎)が逃げ切ってV。昨年の【鳴尾記念】以来となる重賞2勝目をマークしたタイムは2分0秒2。1馬身3/4差の2着は好位からじわじわ伸びた僕本命のサトノセシル(3番人気)で、欧州生まれの外国産馬によるワンツー。さらに3/4馬身差の3着には1番人気のアラタが入った。
勝ったユニコーンライオンは作戦が嵌ったとはいえ、強い勝利だった。ブリンカー着用も良かったのだろう。2着サトノセシルも良く走っているが、今日は勝ち馬が強かった。3着アラタは最後もう少し伸びるかと思ったが、最後はジリ脚になってしまった。
ユニコーンライオンは、父No Nay Never、母Muravka(母父High Chaparral)という血統のアイルランド産馬で、馬主はライオンレースホース(株)。通算成績は23戦6勝。重賞は2021年【鳴尾記念】に次いで2勝目。【福島記念】は矢作芳人調教師が21年パンサラッサに次いで2勝目で、国分優作は初勝利となった。
今日の一口馬。ホワイトクロウが今日の東京7R【3歳上1勝クラス】に出走。レースは行き脚が上手くつかず後方から。促しながら進めて直線勝負へ挑むと、最後までいい脚を使って伸びてきて3着と馬券になった。府中の芝スタートは正直合わないと思っていたが、「終いまでよく頑張っていた。脚元さえ持ってくれればこれくらい走れるし、今後も期待できる馬。ただいつも脚元に爆弾を抱えているのでじっくり体調を観て次に向かってほしい!