まずは女子国内ゴルフ。《伊藤園レディス》2日目。今季2勝目を狙う上田桃子が1イーグル・7バーディ・1ボギーの「64」をマーク。トータル13アンダー・単独首位に浮上して最終日にコマを進めた。トータル11アンダー・2位にメルセデス・ランキング1位の山下美夢有。トータル10アンダー・3位に岸部桃子、トータル8アンダー・4位にはルーキーの川崎春花が続いた。メルセデス・ランキング2位の西郷真央はトータル7アンダー・5位タイ。昨年覇者の稲見萌寧はトータル6アンダー・10位タイで決勝ラウンドに進出した。《全米女子アマ》覇者の馬場咲希はトータル5アンダー・17位タイ。2戦連続優勝がかかっていた金田久美子はトータル8オーバー・94位で予選落ちを喫した。今大会で山下が優勝し、ランキング2位の西郷が単独4位以下になれば、山下の年間女王戴冠が決定する。山下が優勝して女王を決めそう。今年少し体力がついて頑張っている岸部にはぜひ頑張ってほしい。
男子国内ゴルフ《三井住友VISA太平洋マスターズ》3日目。プロ転向2戦目の蝉川泰果が6バーディ・2ボギーの「66」をマーク。トータル10アンダー・単独首位に浮上し、プロ初優勝に王手をかけた。蝉川は今季《日本オープン》など2試合でアマチュア優勝を挙げている。プロ転向2戦目での優勝となれば、1999年の日本ゴルフツアー機構発足以降では、2013年の松山英樹と並ぶ日本人最速記録。同一年でアマV、プロ初優勝は史上初となる。トータル7アンダー・2位タイに大会通算2勝の石川遼、星野陸也。トータル6アンダー・4位タイには岩田寛、中西直人、勝俣陵、勝亦悠斗が続いた。ルーキー・河本力は「63」と大爆発し、トータル5アンダー・8位にまで順位を上げた。2週連続優勝を狙う堀川未来夢はトータル1アンダー・21位タイ。昨年覇者の谷原秀人も同順位で3日目を終えた。実力は蝉川が一枚上。対抗できるのは星野、河本あたりか。石川はちょっと難しいだろう
今日の競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第27回武蔵野S】は、三浦皇成の2番人気ギルテッドミラー(牝5歳・松永幹夫厩舎)がゴール寸前で差し切ってV。重賞初勝利を飾るとともに、【チャンピオンズカップ】の優先出走権を獲得した。タイムは1分35秒6。ハナ差の2着は圧倒的人気を集めたレモンポップ。さらに半馬身差の3着に逃げたバスラットレオン(7番人気)が入った。レースはバスラットレオンが好スタートからハナを奪い、マイペースの逃げ。アドマイヤルプスが2番手に続き、人気のレモンポップは3番手を追走。直線に向いてからもバスラットレオンは軽快に逃げたが、一歩ずつ差を詰めるレモンポップが捕らえたところに、大外から鋭く追い込んだギルデッドミラーが並びかけてゴール。最後はわずかにハナ差、ギルデッドミラーが差し切った。
勝ったギルデッドミラーは、父オルフェーヴル、母タイタンクイーン(母父Tiznow)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は21戦4勝。重賞初勝利。【武蔵野S】は松永幹夫調教師が初勝利で、三浦皇成は2017年インカンテーションに次いで2勝目となった。
阪神11Rで行われた【第57回デイリー杯2歳S】は、大野拓弥の3番人気オールパルフェ(牡・和田雄二厩舎)が外枠スタートからハナを奪って主導権を握ると、直線で後続を振り切って逃げ切り勝ち。未勝利戦からの連勝で、新種牡馬の父リアルスティールにJRA重賞初勝利をプレゼントした。タイムは1分33秒2。半馬身差の2着には直線で外から上がり最速となる33秒1の末脚で猛烈に追い込んだダノンタッチダウン(1番人気)、さらに1馬身遅れた3着に2番手でレースを進めたショーモン(4番人気)が入った。
勝ったオールパルフェは、父リアルスティール、母クイーングラス(母父ルーラーシップ)という血統。北海道新ひだか町・カタオカフアームの生産馬で、馬主は遠藤良一氏。通算成績は3戦2勝。重賞は初制覇。和田雄二調教師はうれしいJRA重賞初勝利、大野拓弥は【デイリー杯2歳S】初勝利となった。
阪神8R【第24回京都ジャンプS】は、黒岩悠の1番人気ホッコーメヴィウス(セン6・清水久詞厩舎)が先手を奪うと終始安定した飛越を見せ、直線では後続に7馬身差をつけて逃げ切った。タイムは3分26秒2。2着には10番人気のマサハヤドリーム、さらに3馬身半差遅れた3着に7番人気のスマートアペックスが続いた。なお、ジェミニキングとアルーフクライの2頭が落馬、競走中止となり、完走は11頭だった。
ホッコーメヴィウスは、父ダイワメジャー、母ホッコーメモリー(母父ダンシングブレーヴ)という血統。北海道浦河町・高昭牧場の生産馬。馬主は北幸商事(株)。戦績は38戦6勝(障害19戦5勝)。重賞は22年【新潟ジャンプS】、【阪神ジャンプS】に次いで3勝目。【阪神ジャンプS】は清水久詞調教師、黒岩悠ともに初勝利となった。
明日の予想。まずは阪神メイン【エリザベス女王杯】。当初はスノーフェアリーの再来として5番マジカルラグーンを本命にしようと思ったのだが、スノーフェアリーより力は落ちそうで、方向展開。鞍上強化で馬が変わることを期待して8番アンドヴァラナウト本命。鞍上がムーアに替わり眠っていた才能が開花するのではないかと思っている。前走でようやく本格化の兆しもあり、ここは絶好の狙い目。相手は4,5,7,10,11,13,17,18番。福島メイン【福島記念】は7番サトノセシル。牡馬相手となるが、53㌔のハンデなら勝負になるはず。前走は強敵相手に小差の4着、ルメールもレース後「重賞は勝てる馬」と談話を残していた。古川にとっては絶好のチャンス。相手は1,4,6,8,9,12,14,16番。東京メイン【オーロC】は9番ラルナブリラーレ。7ハロン&控える競馬でここ2戦良い走りを見せている。東京は得意の馬場だし、枠も外過ぎず良いだろう。相手は1,2,4,6,7,11,16,18番。
今日の一口馬。パルメリータが福島5R【2歳新馬】に出走。レースは、スタート後は中団から進め、1コーナーで好位へ。他馬が動いたことでポジションを下げ、勝負どころで前を射程圏に入れるも、直線で追い出してから上位には迫れず1番人気4着に終わった。正直角田和の騎乗にがっかり。西園調教師も「最初は前につけて進めていたのに、途中で他馬が動いたところでジッとして位置取りを下げてしまい、勝負どころでは外を回すというチグハグでロスの多いレースでした。直線でも新馬なので競馬を教えるという意味で最後までしっかり追ってほしかったんですけどね…。折り合いに問題なさそうだったのは収穫ですから、また次で巻き返したいです。今日は申し訳ありませんでした」とのこと。まぁそれでも4着、乗り方ひとつで十分前進が期待できると思えるので、次走でまた改めて期待したい。それから明日東京7R【3歳上1勝クラス】に出走するホワイトクロウだが、荻野極が負傷のため、野中悠に乗り替わる。まぁ気楽に乗ってほしい。府中で応援する!