風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

青春の詩

2005-08-02 | 風屋日記
  喫茶店に彼女とふたりで入ってコーヒーを注文すること ああ それが青春
  映画館に彼女とふたりで入って彼女の手をにぎること ああ それが青春
  繁華街で前を行くいかした女の娘をひっかけること ああ それが青春
  すてきな女に口もきけないでラブレターを書いたりすること ああ それが青春
  GO GOクラブで汗だくになって踊り疲れること ああ それが青春
  グループサウンズに熱中して大声あげ叫ぶこと ああ それが青春
  フォークソングにしびれてしまって反戦歌をうたうこと ああ それが青春
  SEXを知りはじめて大人になったと大よろこびすること ああ それが青春
  親にかくれて酒・タバコ・睡眠薬はては接着剤シンナー遊び ああ それが青春
  アルバイトばっかりで学校へは行かずてきとうにやること ああ それが青春
  飛行機のっとり革命叫び血と汗にまみれること ああ それが青春
            (中 略)
  さて青春とはいったい何だろう その答えは人それぞれでちがうだろう
  ただひとつこれだけは言えるだろう
  僕たちは大人より時間が多い 大人よりたくさんの時間を持っている
  大人があと30年生きるなら 僕たちはあと50年生きるだろう
  この貴重なひとときを僕たちは 何かをしないではいられない
  この貴重なひとときを僕たちは 青春と呼んでもいいだろう


吉田拓郎のデビュー曲「青春の詩」の一節。
確かにあらためて今読んでみると
「ひっかける」や「ラブレター」や「GO GOクラブ」や「しびれる」など
古語や死語がわんさか(これも死語 笑)だが、
私の年代から10~15歳上ぐらいまでの年齢の方々にとって
まさにこれらが青春だった。
いわば「ポスト団塊の世代」ってところだろうか。
今はみんな「大人」としてそれぞれのポジションで生きているが、
そういう「大人」たちも大人を信じないこんな頃があったってことだよ。
さすがに私の高校~大学当時はグループサウンズやシンナー遊びはなかったし、
「GO GOクラブ」ではなくて「ディスコ」だったけれど、
それでもこの歌詞とは大差ない毎日を送っていた。
今日は何を言いたいのかというと
「おじさん、おばさんたちにだって青春時代はあったんだよ」ってこと(笑)

それにしても「喫茶店でコーヒー」も「彼女の手をにぎる」も
もちろん「飛行機のっとり革命叫び」もそうだけど、
「SEXを知りはじめて大人になったと大よろこび」も死語になりつつあるかなぁ。
私達の若い頃は、若者向け雑誌の相談コーナーに
「結婚までは純潔を守りたいのに彼が求めてきて・・・」
などという相談がごくフツーに載っていたんだけど。
コメント (6)
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